ならく ページ32
A.side
『もう2度と彼に触るな』
「…」
彼のお父さんはそのまま去っていった。
gr「ありがとうございます！」
『うん、いいよ、全然、じゃあ俺は仕事があるからまたね』
gr「はい！！」
事務室の扉を開ければ先ほどの上に吊られた口角は下に下がる。
『はぁ…』
クビを覚悟した。
だって患者の親の頬を叩いたんだぞ。
sn「Aくん」
『なんですか…』
ごめんなさい。
sn「見てたよ、」
『ですよね』
ヘラヘラと笑うと目の前の彼の目は暗くなった。
『あ、えっと…どうしたんですか…？』
sn「あのね…一緒に医院長に話に行かない？俺が説明するから…」
『いいですよ、どうせクビです』
sn「でも…」
『新しい就職先見つけないと…』
暗くなったのは彼の顔。
でも事務室の扉を開けながら笑顔なエーミールくん。
ま、だよね。
どーせ最後の日だし、事務室で寝ちゃお。
『睡眠不足とか、自分が1番知ってるっつーの…』
そのまま目を閉じた。
夢を見た。
辺り一面花畑で僕は寝転がっていた。
空は青くて。
雲が溶けている。
??「ねぇ、起きた？」
『うわっ、誰？』
??「ひみつ〜、ダメじゃないか、事務室で寝たら。」
『いいんだよ、最後の日だから』
??「きみは本当に可哀想だ。」
『…』
??「別の世界のきみは自分で腹を切って。
また別の世界のきみは仲間を取られていて。
そのまた別の世界のきみは自分の感情を押し殺してヒーローになろうとしている。
いろんな世界できみは後悔ばかり」
『…』
??「この世界でもきみは後悔するのか？そんなの僕も嫌、だから、僕がきみの天使になってあげたよ、目をさませばきみは日の光を見ることになるはずさ」
『てんし……』
実に興味深い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飽き性ドクズのアイリスちゃんrivu@ぬーどる。(プロフ) - 月の光さん» よくお気づきに！考察が素晴らしい… (2022年5月8日 17時) (
レス) id: 962305250b (このIDを非表示/違反報告)
飽き性ドクズのアイリスちゃんrivu@ぬーどる。(プロフ) - スイカさん» スイカさん他作品にもコメントをしてくださってありがとうございました！本当に心の支えでした！活動これからも頑張ります！ (2022年5月8日 17時) (レス) id: 962305250b (このIDを非表示/違反報告)
飽き性ドクズのアイリスちゃんrivu@ぬーどる。(プロフ) - ノレムさん» 二つの作品にコメントを！ありがとうございます！！声に出してしまうほど…それは本当に嬉しいです！これからもノレムさんの好みに合った話を出していけたらな、と思っています！ (2022年4月24日 8時) (レス) id: 53c09612aa (このIDを非表示/違反報告)
ノレム - …好きです…声に出してしまいました😅こういう系自分好きなので…ありがとうございます（?）そして応援しています！コメ失礼しましたぁ！ (2022年4月23日 10時) (レス) @page1 id: fd4a7cceaa (このIDを非表示/違反報告)
スイカ(プロフ) - 凄い好き、なんか、凄い(凄く自分好みの終わり方をしたので語彙力が無くなった) (2021年11月19日 0時) (レス) @page38 id: 347810bbd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬーどるのめん。 | 作成日時：2021年9月26日 16時
