鬱病の子供達。【d!】【男主】

なら ページ17

pe.side

やっと着いた。

唯一落ち着ける場所、ベッド。

俺には価値はあるの？

無理だ…

死にたいよ…

殺してほしいよ…

"あの人"の代わりに死にたい…

その人は赤髪で

優しい声で"ぺんちゃん"って俺に声をかけてくれて。

俺の親友で。

唯一の理解者で。

暖かい笑顔の持ち主。

暗闇の中の俺に光る糸を垂らしてくれた人。

pe「ごめんなさい…」

大粒の雨は俺の目から降ってきた。

tr「ぺいんと…？」

pe「トラゾー…！俺から離れて…」

tr「なんで…なにかあったんでしょ？」

pe「ないから…」

tr「もうすぐご飯の時間だし、一緒に行こうよ。」

pe「他の人と行けば…」

tr「みんなもう行っちゃったよ」

pe「いや…行きたくない…」

tr「…Aさんに言えばきっと解決してくれる」

pe「うるさい…」

tr「え？」

pe「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい！！お前に何がわかるんだよ！俺はもう無理なんだよ！」

tr「…忘れなよ」

pe「無理に決まってんだろ…」

tr「もうぺいんとにはたくさん欲しいものが集まったでしょ？」

pe「まだ、"あの人"と…Aさ…いや、"あの人"だけ集まってない…」

tr「…"ともさん"はもうぺいんとのものでしょ？」

pe「その名前を出さないでよ…」

tr「…もう知らないから…無理とか弱音吐くなよ、お前より辛い奴なんてたくさんいるのに」

pe「…！」

弱音は吐きたくて吐いてるわけじゃないのに…

いらないらない→←らずべりー

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