哀の花言葉【文スト】

片思い《中島 敦》 ページ8

私はすべてを変えた



探偵社の人達はとても驚いた顔で見つめられた

私はそれでいいのだと私は思った

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私はこの探偵社の社員である敦くんに片思いしている

然し、現実は好きになったらハッピーエンドとは行かない敦くんはこの前探偵社に入社した鏡花ちゃん
の事を想っている

そして鏡花ちゃんも敦くんを想っている

所謂、両想いというものだ

ショックだった

こんなに好きだったのにと嫉妬してしまう自分がいる

私は何時からか鏡花ちゃんを真似たような格好をするようになっていた

二つに結んだ長いサラサラの髪に向日葵の髪飾り

綺麗な柄の和服

でもそれさえも何も無かった事になってしまった

だから髪を切った
元々、肩ぐらいの髪型が好きだったから

和服も動きにくくて好きじゃなかったから
パーカーとズボンに変えた

すべて...すべてを変えたかった


けど


如何してもこの髪飾りは捨てれなかった

どれだけ意味なんて考えても違うただ偶然見つけただけなのに.......




「敦くん！ここに花が咲いてるよ！綺麗だね！」



敦「本当ですね！あっ、この花Aさんに似合いそうじゃないですか？」



「わ、何？向日葵...？」



敦「Aさん！とっても似合ってますよ！素敵です！」



「.........ありがと」




好きな人に...敦くんに貰った大切なものだから.....


言葉に意味なんてないのに


「とっても似合ってますよ！」


.....


何時も何処か考えてしまう

紅《太宰 治》→←信じてた《谷崎潤一郎》

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