君に笑顔は似合わない。【天馬司】【神代類】 (ページ46)

今日:20 hit、昨日:23 hit、合計:97,818 hit

３５ページ46

～夢主side～

司「よし、できたな！食べて良いぞ！」

『わ…凄いですね、美味しそうです』

司「パスタなら何回か作った事があるんだ！

ふっ、さすがはオレだな！」

口までパスタを運んで、そのまま含む。

他人の手料理なんていつぶりだろう。

お母さん達のも食べたけど、朝は出してもくれないし。

司「…どうだ？」

『美味しい、です』

司「そうか！それなら良かった！」

そう言って、眩しいくらいの笑顔を見せてくれた。

ああ、私も昔はこのくらい笑ってたのにな。

今は笑う事自体が嫌だし…情けない、だっさ。

司「A」

『ん……はい、何ですか？』

天馬さんは、真剣に私を見つめていた。

司「今朝、何があって泣いていたんだ？

お前が良ければ教えて欲しい」

『っ…』

そう、そうだ。

私にはまだこの問題が残ってる。

寧々さんに何て言おう。

逆効果で、更に苦しませてしまったかもしれない。

重々しく私は口を動かす。

『今朝、寧々さんに “ もう近付かないで ” …と言って、

それからずっとそれを考えていて……』

司「それはお前の本心じゃないだろう？」

『！そうですけど、何ですぐ分かるんですか？』

司「お前は、そう思わない性格だしな！」

どうしよう、相談しても良いのかな。

でも、万が一お母さんにバレたら……。

司「我慢するな、言ってくれ」

『……実、は…私の母から、そのようにと、言われて…』

………………言っちゃった、バレたら私は◯される。

天馬さんは、私を見ていた。

何故か目を合わせたくなくて、ぎゅっと目を瞑る。

指先が震える、私はこれから何て言われる？

また、裏切られる…？

司「…そうか、そうだったんだな」

『…っ』

司「話し合い、できるか？」

『……話し合い、ですか…』

正直乗り気ではなかった。

「できます」って言いたかったんだけどな。

指先だけでなく、唇まで震え、言葉は出てこない。

司「お前の母親と話すんだ、その考えは間違っていると」

『そんな事、したら…私、殺され…ます、よ』

司「何を言っている、誰が１人でなんて言った？」

『え……』

司「オレ達の全面協力だ！！」

__________

切り良いので、続編行くと思います！