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「キーンコーンカーンコーン」
放課後を告げるチャイムが鳴ると同時に教室を出る。
そのまま廊下を走って、１ーＢに行く。
寧々さんの教室、ここって聞いたけど、居る…？
すぐ隣を通った生徒に声を掛けた。
『あの、』
？「！ はい」
『このクラスに今、草薙寧々さんって居ますか？』
？「草薙は…あ、そこの席に座ってます」
『あっ、ほんとだ。 ありがとうございます』
「いいえ、俺は青柳冬弥です。
今後も、何かあればよろしくお願いします」
『あ…佐々木Aです、こちらこそ』
冬弥「では、俺はこれで失礼します」
そう言って青柳さんは、別の教室へ向かった。
美青年だったな…神高って美男子多いよね。
『寧々さん、』
寧々「ひゃっ！ …あ、Aか…びっくりした……」
『ごめん、驚かせちゃって』
寧々「ううん、でもA、今日どこに居たの？
なかなか見掛けないし、どこ行ったのかなって…」
あ、そっか。
寧々さんには、まだ私が２年生の事伝えてないっけ。
『私２年生だから、見掛けなかったのも仕方ないね』
寧々「……え、A２年生だったの？」
『うん、伝えるの遅くなっちゃったけど』
寧々「そうだったんだ…普通に話してた」
『大丈夫、じゃあ東雲くんの教室行こ』
寧々「うん」
２人で１ーＣへ向かう。
その教室の前で話している２人の男子…見覚えがあった。
いや、まずさっき会ったよね…？
てか、隣に居るの東雲くんじゃ……。
彰人「お、来たか」
寧々「遅くなってごめん」
冬弥「いや、大丈夫だ。
あ、またお会いしましたね、佐々木先輩」
『青柳さん…東雲くんの、友達、ですか？』
彰人「何で敬語なんだよ…お前もオレの事言えねーじゃん」
冬弥「俺にはため口でも良いですよ」
また、再会してしまった…。
しかも東雲くんの前、二重人格がバレる…！
『じゃあ、青柳さんも私の事名前で良いですから…』
冬弥「分かりました、ところで皆揃ってどうしたんだ？」
彰人「司センパイの暴走を止めるんだってよ」
冬弥「！ 司先輩の？」
寧々「状況を説明すると……」
３人が話す中、私は窓から差し込む光を見ていた。
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作者名：ramune | 作成日時：2022年1月10日 19時
