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〜夢主side〜
思い出してくれた、やっと。
私の幼馴染の東雲彰人くん。
1度離れて、もう会わないかと思ってた。
でも、東雲くんは険しい顔をしていた。
彰人「…それで、何があったんだ?」
寧々「……皆、悪くないの」
彰人「は?」
寧々「想いが、すれ違っちゃっただけなの…」
『私が悪いんだから、寧々さんは悪くないし』
そうだよ、私が悪い。
でも、あの天馬さん…。
冷たく私を見る目、低くいつもより小さな声。
その瞳の中に映った私。
……ちょっと違った気がする、いつもの彼と。
寧々「…いつもは、あんなんじゃないんだよ」
彰人「うるせーもんな」
寧々「うん、だけど… “ あの時 ” と一緒だ」
『…あの時?』
寧々「私達が、ユニットを立ち上げてちょっとした後、
私が、ショーで失敗しちゃって、
それを類が庇ってくれたんだけど…。
その2人の間で口論になっちゃって、私と類は、
司から離れた時があったの。
その時の司と、さっきの司は、一緒だった」
相当嫌な思い出なのか、寧々さんは話した後、顔を伏せた。
東雲くんもその話が初めてなのか、沈黙していた。
寧々「だからこそ、私はAの気持ちが痛いほど分かる」
『…ぇ……』
寧々「その出来事は、私が失敗したのが悪いから。
私が問題無くステージに出られたら良かったのに…。
私のせいで、あの事は起きたから。
“ 分かる ” なんて無責任だけど、Aを助けたいから
私は言ってるの」
『っ!』
“ そこまで言うのはね、本気で君を救いたいから ”
“ でも、また無責任な事を言ったら…そう考えて欲しいな ”
ミクの言葉と、寧々さんの言葉。
その2つが、重なった。
『…寧々さん、東雲くん』
2人が私を見つめる。
髪が風に吹かれて、揺れて戻る。
『私に、協力して欲しい』
駄目かもしれないけど。
天馬さんと神代さんと、ちゃんと話したいんだ。
寧々「当たり前でしょ、手伝うに決まってる」
彰人「しょうがねぇな、協力するけど」
『! ありがとう…』
2人は、私を見てそっと微笑んだ。
彰人「……てゆーか、」
東雲くんが息を吐いた。
彰人「いつまでここに居んだよ、遅刻するぞ」
『…あ、そういえば』
寧々「学校忘れてたね」
急いで走り出した私達。
これからの未来を暗示するように、空は快晴だった。
__________
プロセカのホワイトデー来ましたね!
天馬司なんて聞いてないので、発狂しましたね笑
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作者名:ramune | 作成日時:2022年1月10日 19時