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“ 本当にまだ生きたいの? ”
“ 本当は◯にたいくせに ”
“ 良い人ぶるの、嫌なんじゃなかったっけ ”
“ 今更本当の「良い子」になろうとすんなよ ”
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…何だ、ただの「悪夢」じゃん。
何回も見たのに、また見るなんてどんだけ嫌いなんだろ。
『……ご飯、食べるなって? …分かったよ』
用意されていたはずの朝食は無い。
親は私に失望したんだろう。
まぁ良いや、食べたくもないしね。
ドアを開けて、鍵を閉めずに家を出る。
泥棒が入ったって、私には “ 家 ” がある。
ミクに会えば良い。
「A、か?」
私の名前だ、誰かに呼ばれた。
振り返ると、会いたくなかった人が居た。
『…おはようございます、天馬さん』
司「お前…! 今までどこに居たんだ!?」
『…さぁ、どこでしょう』
司「オレ達と会ってから、学校にも家にも居なくて
オレと “ えむ ” と寧々と類で探したんだぞ!!」
『…寧々さんには、会いました』
司「ああ、寧々が言っていたからな」
…怒ってる。
行方不明になったから?
皆はこれを望んでたくせに?
司「……悪い、少し怒り過ぎたな」
『いえ、慣れてますから大丈夫です』
重っ苦しい空気だなぁ、早く行こ。
「Aっ」
『! 寧々さん…』
寧々「良かった、来てくれたんだ、ほんとに…」
『昨日はありがとう、だいぶ元気出たよ』
寧々「うん。 あ、司も一緒だったなら、類にも言おう」
司「そうだな、」
私って駄目な子だなぁ、いつも周りに迷惑掛けて。
関係ない天馬さんまで、怒らせちゃって。
持っていたスマホの『untitled』を見る。
『…頑張ってみるね、ミク』
私の隣に居た寧々さんは、横までチラッと私を見て
また目線を戻して、微笑んだ気がした。
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今回少ないです、ごめんなさい…!
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作者名:ramune | 作成日時:2022年1月10日 19時