番外編…想いの行方… ページ16
※続きです
居るのは、司先輩と私の2人きり。
司先輩の体温が、私の体を温めていく。
『司先輩…それって……』
司「…ああ、実はオレも好きだったんだ」
『! ほんと、ですか…』
司「だから、さっきのお前の照れた顔、
家にオレ達以外居ないのに、見られたくなくて…」
『……ぅ、っ…!』
司「!? Aどうした!?」
『いや…なんか、安心しちゃって…』
司「…そうか、よしよし、大丈夫だぞー」
抱き締めながら、ゆりかごみたいにゆらゆら揺らされる。
そのまま頭を撫でられて、幼い頃に戻ったみたいだ。
『…私、もう子供じゃないんですけど…』
司「オレにとっては可愛い可愛い “ 彼女 ” だぞ?」
『っ〜〜!』
こうなったら何も言い返せない。
司先輩、こういう所がずるいなぁ…。
『じゃあ、司先輩も私の “ 彼氏 ” ですよ』
司「っ!」
『あ、照れましたね』
司「て、照れてない…」
『照れてますよ、可愛い〜』
司「……はぁ」
トンッと肩を押されて、背中に冷たい感触。
『……え、』
司「そんなに煽るなら、」
急に顔が近付いて、唇に柔らかい何かが当たる。
『…………は……』
司「オレも黙ってられないな」
ニヤリ、という効果音が付きそうな笑み。
『司、先輩……』
司「……まぁ、そんな顔をするな。
さすがにまだに決まっている!」
『で、ですよね…びっくりした……』
司「 “ いつか ” 、な」
『……司先輩の馬鹿…』
笑い合う2人を、カーテンの隙間から覗く月明かりが
永遠に照らしていた _____ 。
【その頃の瑞希】
瑞希「A、上手くいってるかな〜。
ま、でも司先輩もAの事好きっぽいし、
きっと大丈夫だよね!」
__________
やっと終わりました、次は類くんです。
類くんの設定は中学生の頃です。
まず屋上組が尊過ぎますね。
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作者名:ramune | 作成日時:2022年1月10日 19時