【WT】僕の色に (ページ49)

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エピローグページ49

空が透き通るほどの快晴に
それを更に魅了する様に揺らぐ木の葉。

空気が美味しいなんていつ振りだろう。

kn｢な〜か〜む〜？｣
Na｢わーッ！！ごめん、ごめんって！！｣
kr｢病院ではお静かに！もうっ｣

訳あって良い意味で転院した。
そしてきりやんがなかむの担当医師に。

kn｢何でそう言う事秘密にするの！｣
Na｢ゔ…だって、だってぇ｣
sh｢まぁ言ったし良いんじゃねぇか｣
kn｢シャークんもだからね？｣(即答
sh｢ﾊｲ｣

空色が花色の彼に責め立てられてる理由は…

sm｢でも不思議だよな、死に戻りとか｣

あの日の夜、スマイルが遅くに来た時。
あの二人が話してた内容。

sh｢お前が聞いてなきゃバレなかったのに｣
sm｢死のうとしたのが悪い｣
Br｢でも良かったじゃ～ん、それにさぁ｣

赤がちらりと水色と翠色を見る。
皆がそれに気付いたとき口下手く
ちょっと嬉しそうにして

Na｢まぁ…俺が頑張って支えます｣
kr｢マジかよ｣
kn｢はぇ！？嘘！？｣

それに答える様に翠は顔を背けその顔を赤く染めた、まぁ皆が女子みたいな反応した。
勿論誂ったりしたりして

sm｢まぁ…また辛くなったら言えよ｣
Br｢そうそう、ストレスとか、あとはまぁ色々と溜め込み過ぎずに〜、ね？｣
sh｢色々って何だよ…｣

また一つ風が吹いて、春の匂いがして。
緑の葉が部屋に入る。

Na｢シャークん｣
sh｢何だよ｣

不機嫌そうにでも嬉しそうに。
空が曇らない様にまた緑を枯らさない様に。

Na｢俺はシャークんの色も、好きだからね｣
sh｢…煩い｣
Na｢ほら！緑と水色って空と大地って感じじゃん？お互い居ないとダメみたいな…？｣
sh｢あ〜もうっ良いから安静にしてろよ！それに…恥ずかしい｣

また再びそっぽ向く彼にこっちを見てと言わんばかりに手を取り彼の手の甲へ口付けを落とす
そうするとまたこっちを見てくれて…

Na｢シャケが居ないと生きてけないわ…マジで｣
Br｢ひゅ〜熱いねぇ〜｣
kn｢そう言うの退院して元気になってからして欲しいよね｣
sh｢ほんっとにそれ！｣

sm｢きりやん…｣
kr｢ん？｣

少し離れた所で見守ってるとそろりと隣に来る
今度は何だと目をやると

kr｢…落ち着かないのか？｣
sm｢…別に｣
kr｢まぁ、お前が健康なら俺はそれで十分だ｣

紫のツンとした態度に見え隠れする期待。
黄金色の髪が揺らいでそれを隠すように手を繋いで、また言葉を紡ぐ。

kr｢…あんまこういう所ですんなよ、そんな顔｣
sm｢…フン｣

また、何かが始まりそうな予感。