【WT】僕の色に (ページ38)

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▼翠色１８ページ38

少し不安定
sharkun side

sh｢…ん……は｣

久し振りに朝から浴びるシャワーは気持ち良い…ここ何日か俺は寝てたらしくって、少し不思議な感覚でいる｡
…死んでばっかりだったから？
頬に触れて、彼を思い出して、少し照れて…

sh｢もう、大丈夫｡｣

笑って行こうと思う｡
だって目を覚ましてくれたんだから…
･･･

sh｢きりやん｣

kr｢なんだよ｣

病院独特の匂いがする｡
きりやんは慣れてるのか平気そうだ…今日に限って人が多く迷子になりそう｡
きりやんの服の裾を握り一緒に歩く、きりやんには何？かわいいとか言われたけど無視で｡
丁度病室からブルークが出てきた

Br｢あ！やっほ〜｣

kr｢よ、お見舞いに来た…これ｣

Br｢わ〜ありがとねぇ｣

お菓子を俺に渡して二人で話があるから宜しくと託されて……
え、ちょっと俺気まずいんだが…

Br｢ほらほら〜ていやっ｣

sh｢え、ちょ！｣

無理やり背中を押されパタンとドアを閉められる、今頃二人共笑ってんだろな、
…覚えとけよ｡

Na｢……シャークん？｣

人懐っこい声が聞こえる…少し、恥ずかしい…｡
アクアマリンの瞳と目があって焦って慌てて…
久し振りなのに会った感じが本当に最近に感じて少し笑みが溢れる｡

Na｢こっち来て｣

sh｢…うん｣

そんなに緊張しないでよ〜と笑いながら手招きするなかむ、いや緊張するでしょ｡
変にならないよう冷静に

Na｢急にだけど…手、触らせて｣

sh｢！？…お、おう…？｣

お菓子の入った袋を置き、両手を差し出す｡
すると俺より少し大きい手が俺の手をそっと握る、ぎこちなくて少し悪戯心が芽生えた｡

Na｢…ぅ…ぁ、やめろよっ｣

sh｢ははっ何？意識した？｣

Na｢はぁ！？お前相手にするかよっ｣

わざとぎゅっと握り指を交えてみると動揺した様に声を出すなかむ｡
楽しいとはいえ自分にもダメージがあるからすぐに止めるけど…

sh｢…なかむ？｣

Na｢ゃ…ちょっと、だけ｣

sh｢へぇ…お前らしくないな｣

Na｢うっさいなぁ…げほっ｣

背中を擦りながらまだ離してない左手を強く握る、無理させちゃったかな｡
そうだ、お見舞いのお菓子が…

Na｢けほっ、ん……なに？…お菓子？｣

sh｢そう、きりやんが買ってきたやつ｣

少しだけ頬が緩み嬉しそうな声を出す｡
良かった…大丈夫そう｡
さらさらな髪がどこか猫を思わせる、さわったらふわふわしてるのかな…

Na｢…？シャケ？｣

sh｢いや、なんでもない｣

Na｢ふーん…｣

触りたいと口にしたら怒るかな