▽水色１３ ページ27
Nakamu side
収まった俺、再びあの感覚を思い出す
sh｢ゆっくり、深呼吸して｣
優しい声が、聞こえる。
Na｢な、んで｣
顔が苦しさで歪む
Na｢やめ、て、やめろよ｣
sh｢やだ、やめない｣
何でだよ。俺はシャケに何もしてない
寧ろ酷い事をしてきた
Na｢どうして･･･っ｣
声が枯れる、苦しい
Na｢シャーくんは、なんで･･･っ｣
腕に力が入ってシャケが小さく痛い、と言う
そんな事も無視して俺は更に強く
忘れられたくない一心で抱き締める
sh｢俺がお前の事、知ってるし覚えてるから｣
それに答えてくれるよう。優しく俺を
Na｢そ、そんな事･･･｣
嘘だ、どうせ嘘。スマイルだって、きりやんだって、ブルークだって、きんときだって
お前だって
sh｢なかむ｣
シャケの優しい声
嗚呼、泣くって。本当に
sh｢俺の家、来てくれるか？｣
その言葉が何処か、プロポーズに聞こえた
Na｢よ、喜んで･･･？｣
するとシャケは少し笑って
sh｢いや、勘違いするな｣
Na｢へ？違うの？｣
またやらかした。
顔を赤くする俺に
sh｢そういうのもOKってやつ？｣
Na｢ち、ちがっ〜！！やめろよ！｣
意地悪な子供の様にからかってくる
･･･けど、お前ならいいかも知れない
何て馬鹿らしい事を考えていた
引かれるよな、こんな事
sh｢お前家分かる？｣
いや知るか
Na｢わからん｣
sh｢じゃあなかむの家泊まる｣
今度は真面目な顔付きで言われる
何だよ、ズルい。
それに見た事もない表情
Na｢もう好きにしろ･･･｣
ズルい
はぁ、と溜め息をつき体を後ろにやった時
sh｢ほら、やっぱりガラス入ってる｣
Na｢ちょっなにして！｣
見られなくない手を、引っ張られる
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作者名：rhum | 作成日時：2021年4月26日 19時
