▼翠色９ ページ20
sharkun side
重い瞼を開ける
そこは
sh｢ぐｯ･･･か･･っ、ｵｪｯ･･･は、く、ぁ｣
息を吹き替えしたように肺が、脳が、体が必死に酸素を取り込もうとする
暫く大きく肩で息をする体を両手で必死に抑えようと抱き締める
何も変わんないけど
sh｢ふ、ふぅｯ、お、ちついて、きた･･･!｣
汗がやばい、特に手汗とか
半端ない
さっきまで直面していた死
まず、感覚がなくなっていって
次に聴覚、息もほぼ出来ない、視覚
それと体温
sh｢俺、何で生きて｣
たしかなかむと一緒に溺れて･･･
あれ、その後はどうしたっけ
体を起こす、めっちゃ怠い
あ、これ前にも言った気がする
sh｢ぁ、そうだ。なかむ!!｣
アイツだけは
そう思って電話をかけようとするが
sh｢っ･･･くそ｣
前回の事が頭に引っかかって何も出来ない
俺が、前に生きてたらずっと引きずってたかもしれない
神様が助けるチャンスを与えてくれたんだ
･･･あんま神様とか信じてないけど
けど今回は信じておいてやろうじゃねぇか
(上から目線)
sh｢さて｣
どうしようか、これから
俺の記憶の中の限り、きっとまたなかむは死ぬ
これは確実なのだろう
確信はないけど(今回2回目)
分からない、きっと夢を見てたのかもしれない
頭痛いし、覚え出したくもない内容だけど
助けてやりたい、これが俺の答えだ
sh｢よしっ家に向かうか｣
本人を見なければ、安心はまだ出来ない
これは災害や事件が身近で起きた時は必ずある事だろう
と言う事で俺は今から向かおうと思う
sh｢行くのは久し振りだな、なかむの家｣
アイツの好きなお菓子を少し持って
.
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作者名：rhum | 作成日時：2021年4月26日 19時
