36話 一方その頃 ページ37
明日帰宅のきんさんの様子。
kn side
ボブンと良い音がする。
kn｢あぅー…｣
お疲れモード全力でするのはただベッドでだらける事。肩苦しいスーツはなかなか慣れない…仕事で着るから幾分かは慣れているけれど…。
時間的にはもう既に時計の針は夜中を回る。
彼はちゃんと寝ているだろうか、ご飯とか食べてるかな。
…変なこと、起きてないかな。
少し前の彼と過ごしてた日々が愛おしくて恋しくて仕方がない、明日帰れると言うのに。
kn｢…風呂入るか｣
疲れた体に鞭を打ちお風呂へと向かう。ホテルって良いね。自宅とはまた違うウキウキした感じがあるから、一週間過ごしたけどね。
少し雑に服を脱ぎ暖かな湯気の立つお湯に入浴剤を入れ手で軽く混ぜる、その後はシャワー浴びて今日あった事をゆっくりと振り返る。
少し前髪をかき揚げて何となく疲れを流せないかなと瞼を閉じる。
何だか彼が心配になってくる、俺はこんなに過保護だったのだろうか。
薄らと瞼を開き、鏡の自分を見つめる。
水が滴るいい男なんて言葉があったよね、それが何だか似合いそうだ。
優しさに寂しさを含んだ光と水の反射で控えめに輝くコバルトブルーの目。
kn｢………さわりたい｣
この声はシャワーの雨の音と共に消えた。
シャワーを止めて軽く頭を降るとぱたぱたと辺りに飛ぶ、ううむ、シャワーは気持ちいい。
kn｢あーお湯温かいなぁ、はーっ疲れたぁぁ…｣
俺の声は盛大に密室の部屋の中、反響して何だか喋る口なんかよりも耳に帰ってきた声が煩い。
隣の部屋の人に迷惑になってないだろうか。
最近は彼の声も聞きたいと思い始めていて、彼はあんなにもクールな感じでさっぱりしているのに俺となると何だか人恋しい仔犬だ。
kn｢んー、｣
メールのやり取りはしている、通話はお互いの時間が合わないだろうから言ってはない。
ポチャンと髪から下へと落ちた雫の音がした。
変な事は起きてないと思う、皆にバラす形になってしまったけれど打ち明けたから。まぁ後に彼から大変だったと苦情を受けたけれど…楽しそうだったのならばそれで良い。
…酔ってたのはなかむから聞いてたから、別に文句言う気はないけど、でも…
kn｢…嫉妬、するよなぁ…｣
可愛い所見てたんだろ？
彼奴等の記憶を消してやりたいな、うん、消そう。
逆上せるのでお湯からでる。
するとスマホが鳴った。
kn｢あれ、シャークんからメール…｣
どうしたのだろうと開くと音声と動画。
…え、ご褒美ですか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天音(プロフ) - 初コメ失礼します！ やんさん可愛い…神…。 めっちゃ可愛い...。異次元....。 あ、これからも応援してます！！！ (2022年2月6日 7時) (
レス) @page21 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - ゆにかさん» 応援ありがとうございます！とても嬉しいです、更新頑張ります〜嬉しい…⊂(´･◡･⊂ ) (2022年1月9日 22時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - リツさん» きりやんさんが可愛い書けていたのなら嬉しいですw私もちょっと書いた後に想像して可愛いなぁと思いました(←親か) (2022年1月9日 22時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにか - あぅ〜。すきすきすきすきです！待ってしぬ。うん。しぬ尊い。まあrhumさんの作品だからか。すきです更新がんばってください！ (2022年1月9日 22時) (レス) @page15 id: 21ff0b4379 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - かわいい...やんさんかわいい... (2021年12月26日 20時) (レス) id: 3867293325 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rhum | 作成日時：2021年11月15日 18時
