23話 可愛いお口 ページ24
やんさんパニクりで子供っぽいです
kr side
kn｢あーん、して｣
kr｢んんん！｣
目の前で繰り広げるのはお粥を食べさせようとするきんときとあーんして食べたくない俺。
先程の事もあり何だかマトモに彼の顔を見れないのだ、
きんときの顔を見ると何故か、本当に、
『可愛い…』
本当に！！
分かるかな？分からないかな？好きな人に言われた事を変に意識してしまう。
その上こんな事をしようだなんてバカらしい。
俺は嫌いな奴にそんな事をされたくない。
そっぽを向いてわざと悪い態度をとる。
そのうち諦めてくれれば勝ちだ。
はぁ…と溜め息が聞こえる。
少しばかり痛む胸には他所見をして拗ねた子供らしい顔をしてるだろう自分の顔をきんときの方へと向けた。
これは決して俺の負けではない。
kn｢ん？あっ食べてくれるの？｣
kr｢…別に｣
俺が振り返ると嬉しそうに笑う。
…このイケメンは自分がどんなに狡いということを認識しているのだろうか。
渋々と口を開ける。
kn｢あーん｣
口を開けて？とその広い海の様な瞳を細めて俺を見つめた。そのスプーンに乗ったお粥が少し溢れる、恐る恐る薄らと口を開けて｢あ｣の形を作る。
きんときはにっこり笑って、ジッと見つめた後にお粥を食べさせてくれた。
kr｢っん…、美味しい｣
kn｢そう？良かったぁ｣
きんときが笑うと胸がチクチクする。
それなのに、これをずっと待ち望んでいた自分が居ることが何よりも嫌になる。
顔が熱いのは熱のせいであってほしい、そんな中きんときは俺の頬撫でた。
するとその口でこう言った。
kn｢…きりやん、可愛いよ｣
kr｢…うぇ？｣
俺が、可愛い？
あのきんときが？俺に対して…
kn｢ふふ、ははっ、うぇってなに？w｣
kr｢いや、だって…きんときは俺が――｣
可笑しい。
全部が可笑しい、こんな結末を誰が望んだ？俺が望んだのか？だって…俺はきんときが、
kn｢好き…だとは言い難いけれど、そう思ってる｣
好き、好きってどういう好きですか。
本人に言われてしまえば意識をせざる負えなくなってしまう。顔が、耳が、首が
熱くなってしまう。
好きと言えば返してくれる？
抱き締め返してくれるのかな、
kr｢それってどういう…｣
kn｢男としてって言ったら…怒るかな？｣
kr｢いや、ううん…怒んないけど｣
kn｢良かった、じゃあ沢山言っても良い？｣
それはちょっと違う気がするが…
でも、仮でも恋人だから…間違ってはないけど…
俺は、どうしたいんだ？
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天音(プロフ) - 初コメ失礼します！ やんさん可愛い…神…。 めっちゃ可愛い...。異次元....。 あ、これからも応援してます！！！ (2022年2月6日 7時) (
レス) @page21 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - ゆにかさん» 応援ありがとうございます！とても嬉しいです、更新頑張ります〜嬉しい…⊂(´･◡･⊂ ) (2022年1月9日 22時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - リツさん» きりやんさんが可愛い書けていたのなら嬉しいですw私もちょっと書いた後に想像して可愛いなぁと思いました(←親か) (2022年1月9日 22時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにか - あぅ〜。すきすきすきすきです！待ってしぬ。うん。しぬ尊い。まあrhumさんの作品だからか。すきです更新がんばってください！ (2022年1月9日 22時) (レス) @page15 id: 21ff0b4379 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - かわいい...やんさんかわいい... (2021年12月26日 20時) (レス) id: 3867293325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rhum | 作成日時：2021年11月15日 18時
