10話 看病 ページ11
kr side
kn｢んー…とりあえず俺の部屋に連れてくね？｣
お姫様だっこをされ、何だか…断りづらいし。
俺はそのままきんときの部屋へと連行されて行った…最悪だ、本当に。
kn｢きりやんは良い匂いがするね｣
kr｢……黙れ｣
kn｢もう、ツンデレだなぁ…｣
ほら、落ちないようにして？と言われて渋々首に手を回す。ほんっとに恥ずかしい事しか言わねぇな、こいつは。
優しくベッドに降ろされ大丈夫？と聞かれる。
正直…俺はあからさまに機嫌が悪いし、何より…何よりもだ。好きな人が平気で自室に連れてくというのも少しだけ…期待をした。
まぁ恋愛感情を抱かれてないから当然、何もないはずなんだけども…。
kr｢別に…熱はない｣
布団から少しだけ顔を出しキッと睨み付けた。
けれどもそんなのは効かないと言わんばかりに微笑まれてしまう。
…恥ずかしくてまた顔が熱くなる。
kn｢顔が赤いけど？熱じゃないなら…｣
そこで彼が何だかニヤリと笑った気がして、恥ずかしくてそそくさと布団の中に潜る。
すぅ、と息を吸えばきんときの匂いがして…何だか更に熱っぽく感じてしまう。
疼いては無いが、期待は少ししてしまう。
寝返りをうち目を閉じる。
kn｢きりやん、息苦しさは無い？｣
kr｢熱は無い…そもそも立ち眩みだから｣
ギシ…と、ベッドが軋む。
心臓が煩くて強く瞼を瞑る。
きんときの手が布団の中に入り、確かに俺の髪に触れ耳を擽る様に指で触られる。
そんな触り方に少し体が跳ねて熱の含んだ吐息をバレない様に吐く、くっ…此奴……。
kr｢っ……、……、ゃめろ…｣
顔を見せたくない、変な声を聞かせたくない。
きんときに甘い顔なんか見せたくない。
そんな思いというか、負けたくないという気持ちが俺を強気にさせる。
すると指の動きが止まった。
ホッとしたのも束の間、耳に吐息が掛かって更に焦って肩が跳ねてしまう。
kn｢きりやん、耳貸して？｣
kr｢ん……はぁ？｣
何でだよと口答えする前に何かを喋った。
kn｢――、―――………｣
その内容は何とも言えず、共に俺を更にノックバック出来る様な…そんな話だった。
kr｢お、お前…！！｣
バッときんときの方に顔を向けると、
彼奴は確かに微笑んでいた。
kn｢少しでも慣れる為だからね？｣
kr｢〜〜〜ッ！！｣
ふふっと小さく笑って
俺も実は興味があるからとそう言った。
は？は？？
だって、だって…！！
kr｢お、男同士だぞ…！！？｣
やはり此奴は超危険人物だ。
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天音(プロフ) - 初コメ失礼します！ やんさん可愛い…神…。 めっちゃ可愛い...。異次元....。 あ、これからも応援してます！！！ (2022年2月6日 7時) (
レス) @page21 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - ゆにかさん» 応援ありがとうございます！とても嬉しいです、更新頑張ります〜嬉しい…⊂(´･◡･⊂ ) (2022年1月9日 22時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - リツさん» きりやんさんが可愛い書けていたのなら嬉しいですw私もちょっと書いた後に想像して可愛いなぁと思いました(←親か) (2022年1月9日 22時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにか - あぅ〜。すきすきすきすきです！待ってしぬ。うん。しぬ尊い。まあrhumさんの作品だからか。すきです更新がんばってください！ (2022年1月9日 22時) (レス) @page15 id: 21ff0b4379 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - かわいい...やんさんかわいい... (2021年12月26日 20時) (レス) id: 3867293325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rhum | 作成日時：2021年11月15日 18時
