私と彼らの青春【Hokuto】【Kazuma】

You know you can ページ23

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チャイムが鳴ってやましょー先生の授業が始まる。

その数分後にやってくる北人

ガミガミやましょー先生が怒ってるけど、

北人にはどうやらノーダメージらしい。








山彰「 北ちゃーん？あとで職員室来な？ 」


北人「 えーー…？ 」


山彰「 来なかったら単位がないと思っとけ 」


北人「 えっ必須科目だから卒業できないじゃん 」


山彰「 そうだよ

さ、授業始めるぞー。 」








先生は教科書片手に文章問題を読み上げる

わけのわからない言葉と数字と記号に頭がパンク寸前


頭悪い仲間の北人はと言うと、

教科書を開きながらぼーっとしてる。

心ここに在らず、ってまさにこのこと








「 …ねぇ、北人 」


北人「 ……… 」


「 北人…？ 」


北人「 ……ん？ 」








呼びかけても全然反応しないから

肩を揺するとハッとしてこちらに顔を向けた。


北人のぱっちりとした目の下には大きなクマ

あんまり眠れてないのかな…








「 …なんか北人変だよ 」


北人「 えー？そうかなー？ 」


「 …疲れきった顔してる…… 」


北人「 あははっじゃあ寝不足かもねー 」








笑い方も少しぎこちない。

無理して笑ってる、ていうかやつれてる感じ


…普段から無気力だけど

今はなんかそれ以上に無気力で。

このままどこかに消えてしまいそう……









北人「 …… 」


「 …… 」








なんて言葉をかければいいのか分かんなくて

私は机に伏せて目を瞑る。


次に目が覚めた時に

北人が私のこと好きになってくれてたらいいのに、

なんて思いながら私は完全に意識が薄れていった。









北人「 ……A… 」








北人が私の名前を呼んだのはきっと夢だろう。









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