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-慎side

壱馬「慎、これ慎宛て。」

慎「ありがとうございます。」



壱馬さんからファンレターを受け取る。



昂秀「うわ、A宛て多っ!」



その数、ダンボール箱一杯分。



A「めちゃくちゃ嬉しいんだけど!」

砂莉「ねぇ、砂莉のはぁ?
どこにあるのぉ?」

力矢「あー、そう言えば来てなかったな。」



中山が加入してから2ヶ月。

Aと比べても、彼女はまだファンに受け入れられていないようだった。

…まぁ、当たり前でしょ。

こんなぶりっ子で、ダンスも下手なやつ、受け入れられる訳が無い。



A「っ!」



隣で手紙を開けていたAが息を飲んだ。



慎「どうしたの?」

A「んー?
この人、俺の大ファンなんだって!
嬉しくない?」



そう言って笑うA。

…絶対嘘だ。

Aが嘘をつくときの癖は耳に触れること。

そして今、Aは左手で左耳に触れていた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





慎「ねぇA、さっきのなんだったの?」



俺の部屋に来てベットでごろごろしているAに聞く。



A「さっきのって?」

慎「手紙。」

A「さっきも言ったじゃん、俺のファ…「A。」…なに。」

慎「嘘つくなよ。」

A「ついてないって。」

慎「それが嘘じゃん。」

A「…分かった、来て。」



Aのあとについて、彼女の部屋に入る。

そこで一通の手紙を渡された。

中にはカミソリの刃とズタズタに切り裂かれたAの写真。



慎「なんで言わなかったんだよ。」

A「…心配掛けたくなかったから。」



俺はそう言うAの頬を捻りあげた。



A「いひゃい!」

慎「ばーか。
言わない方が迷惑だよ。」

A「…ごめん。」



呟いたAを抱き締める。



慎「…次からちゃんと言って。」

A「…うん。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






それから、Aはちゃんと俺に相談するようになった。

…樹さんにも相談してるみたいだけど。

あのクールな樹さんが、Aと話しているときは笑顔が多い。

…樹さんもAのこと好きなのかな。

だとしたら、嫌だ。

Aをよく知ってるのは俺の方なのに。

本人に聞くべき?

いやでもそれで好きだよとか言われたらどうしよう。

1人で悶々としていると、肩を叩かれた。

顔を上げると、そこには樹さん。



樹「話があるんだけど、今日ご飯行かない?」

慎「…いいですよ。」

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直実(プロフ) - 玲於菜さん» ありがとうございます!こんな駄作を読んでいただけているだけで嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2019年6月2日 17時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
玲於菜(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!これからも応援してます! (2019年6月2日 17時) (レス) id: 6a5583a7b8 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます! (2019年3月8日 21時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺで大好きなのはRIKU君と樹君と北人くんと岩谷翔吾君大好きなんです最高です (2019年3月8日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2018年11月21日 22時

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