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家に確かかなりのオレンジピールとレモンピールが残っていたはず。
後は溶かす用のチョコレートだけ買って、家に帰って寝ようかな。
「アイデア、ありがとうございました」
ぺこりと一応お礼だけ言って、その場を去ろうとして、
「待てよ。アイデア出したんだからさ、ちょっとは付き合えよ」
―――腕を掴まれ引き止められて、それは叶わなかった。
「寝不足なので家に帰りたいんですが」
「露骨に嫌そうな顔すんなって。後悔させねえから」
「後悔しているかしていないかで言ったら、もう既に後悔してますよ。こんな人にアイデア頂かなければ良かったなと」
「うるせぇ、ちょっと黙れ」
「…」
雰囲気が怖かったので黙った。私だって早死にしたいわけではないから。
「灰谷兄弟弟さん」
「その呼び方やめろって。竜胆でいい」
「んじゃ竜胆さん。どこ行くんですか？」
「…適当に甘いモン食って、適当に洋服買う」
適当な人生だな。言ったら殺されそうなので言わなかったけど。
はぐれるからという理由で腕を組んでいた。こんな人と少しでも密着するのは嫌だけど、実際マジではぐれそうだったので仕方ない。
洋服も、「これ似合うんじゃね？」と3着ほど買ってもらい、文句が言えなかったということもある。
「…竜胆さん」
「ん？」
「何か凄いジロジロ見られている気が」
「そりゃー、傍から見れば俺らがすげぇ美男美女のカップルだからじゃねぇの？」
「自分で言います？普通」
その後、何か割とお高めのお店に入って、スイーツをご馳走してもらった。
二人掛けのソファーっぽい椅子だったんだけれども、竜胆さんは自分のを全く食べずに、私がパクパク食べているのを頬杖をついて眺めていた。
「何でそんな今日はお優しいんですか」
「…ちょっとでも、好感度、上げたいから」
ぼそぼそと口を動かす彼。そんなことの為に？
「…まあ、今のところプラマイゼロくらいかと」
「マジかよ、マイナスからゼロにまで戻すのに、こんな手間と金かかんの？」
「それぐらい、海での行動がひどいものだったということです」
ジト目で睨めば、フイ、と顔を逸らされた。
まあいいや。ここのケーキ物凄い美味しい。割と満足。
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ま - え、これって駿台模試の英文ですか！？ (2022年5月22日 13時) (
レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます！ (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない！各々のエンド作って欲しいです（土下座（願望なだけなのでご無理はなさらなず） (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年9月3日 9時
