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「昨日は随分と楽しんできたみたいだな」

「ぬおうっ」


学校に着き、カバンから教科書を取り出して机に入れている最中、急に話しかけられてビビった。いや、昨日の夜は一人でホラー見てたからさ(私すごい)、そういうの今はものすごく敏感になっているというか。



ちょっと話しかけられただけで、“はっ!もしや幽霊!?”みたいな感じになるのよ。
でも、そんな私に大して訝しげな様子は見せず、ただひたすらに『不機嫌』を表情で示していらっしゃる隆。



頬杖を突き、半眼で見つめられましても。


「おう。クレープ美味しかった。もう一個食べたかった」

「知ってるよ。口の周りにラズベリーの汁がついて、吸血鬼みたいになったんだろ?」

「え゛何故にご存知で?」

「マイキーに散々自慢されたわ」



想像できる。『Aがさ〜、口の周りに、ラズベリーの汁いっぱいつけてんの。それがもう吸血鬼みてぇでさ、』ってドヤ顔で電話してる万次郎が想像できる。それはもう鮮明に。




「今度は俺とも行こうな?」

「え、うん。別にいいよ」


すぐに頷けば、若干拍子抜けした様子だったけど。かと思えば、急にソワソワし始める。頬を掻き、若干視線を逸らしながら、言おうか言うまいか、ためらっているような、そんな雰囲気。



「あのさ、」

「うん」

「…マイキーとは、いつも、その………あんな感じなのか?」

「あんな感じとは?」

「抱きついたり、腕くんだり、そういうの」

「ああ、あの人はちょっと距離感が異常に近いだけだから。もう剝がすのもめんどくさいから、動物みたいなものだと思って放っといてる」

「―――ふーん、」


面白くなさそうに相槌を打った後、急に何かいいことを思いついたように唇を吊り上げて。


「ちょっと、今何か抱きつかれる要素あった?」

「…俺も、動物みたいなものだと思ってくれたら、」

「万次郎のまねっこするのはお勧めしないな。何においても」

「うるせー、オレがそうしてぇの」



アンタがしたいんかい。



「ん?…もしかして、シャンプー変えた?」

「あ、わかる?ちょっとボタニカル系のやつに変えました」

「オレ好きかも」


褒めてくれるのはいいんだけどさ、横から抱きついて、髪の毛を掬って匂いを嗅ぐというのは、ちょっと誤解されそうだからやめてほしい。

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- え、これって駿台模試の英文ですか!? (2022年5月22日 13時) (レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます! (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない!各々のエンド作って欲しいです(土下座(願望なだけなのでご無理はなさらなず) (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨降り星 | 作成日時:2021年9月3日 9時

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