たらたら40 ページ41
オイオイドラケン君、“マイキーを頼む”なんて、あんな奴に言っちゃだめだよ、それ、持たせちゃいけない奴に核爆弾のスイッチ渡しちゃったみたいなものだよ。
と――――、
「この時を待ってたぜ、稀咲！」
「え、場地？」
「場地君！？」
突如として姿を現したのは場所。鉄パイプみたいなのを持っていて、そのままボカンと稀咲を後ろから殴りつける。稀咲のメガネがぶっ飛んで割れた。
「おっしゃナイススイング場地！！ゆけ！そして殺せ、殺すのだ！！」
「Aさん…それはだめです。女の子がそんなこと言ったらだめです、誤解されます」
タケちゃんに困ったようにそう言われて、ハッと我に返った。いかんいかん、つい血が騒いで。いいんだ。女子らしさはお母さんのおなかの中に忘れてきたから。
「殺してしまったら、場地さん、本当に東卍戻れなくなっちまいますから」
「千冬、いたの！？」
「それはこっちのセリフっスよ、Aさん。なんでこんな危ないとこいるんスか」
ジト目で睨まれる。そんな顔しないで、千冬。どんな顔でも千冬は可愛いけど。
でも、言われてみたらそうだ。場地を人殺しにするわけにはいかない。
タケちゃんが場地を必死で引き留めるけど、やはり場地、びくともしなくて。
千冬は場地を殴れない。躊躇しちゃう千冬も可愛いし、素敵だけど、
「場地、さすがにダメだって、鉄パイプはダメだって」
「ア？お前もさっき、殺せとか言ってただろう―が」
「殺意沸いてるのは私もだけど。ってかあの稀咲って人、何もしなくても顔見ただけで殺意沸くけどさ(最低)、やっぱりだめ」
わけわかんないって顔された。
タケちゃんを殴ろうとする手を、必死に引き留める。頑張れタケちゃん、気合と根性で耐えろ！
…あれ、そういえばさ、さっきから思ってたんだけど、一虎はいったいどこ行った？姿が見当たらない。…何となく、嫌な予感がした。そう感じた次の瞬間に、ズクリ、と鈍く、不快な音がする。その音の発生源は、紛れもなく場地であって。
「――っ」
場地が驚いたような顔をする。喉が引き攣って、声にならないうめき声が、私から洩れた。
「何してんのよ、一虎!!!」
思いっきり突飛ばせば、放心したような顔で、ブツブツと何かを呟き始める場地。
「かすり傷だ」
その一言に、タケちゃんと千冬はほっとしたような顔をするけど、私はそうはいかない。
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
