Episode37 ページ38
NO side
「行くよ、猫カフェ。私も猫好きだから」
「あ、ホントに?同士だね、私達」
「オイお前ら、勝手に話進めてんじゃ…」
「もういいんじゃねえの、マイキー。Aのことだから、はめられてることすら気付いてなかったんだよ、多分」
怒って話に入り込もうとするマイキーを、ドラケンが止める。
彼の言い分は確かに物凄く納得できたけれど、それでも満足は出来ていない。
「アイツらしい」
三ツ谷がそう言って微笑む。マイキーは相変わらずの仏頂面。
何が一番気に食わないかって、
「何で俺らよりも仲良さそうなんだよ、アイツ」
「結局はそれかよ」
朱里の前では、Aも素の笑顔をさらけ出しているようにも見えた。
自分達には決して引き出せないような可愛らしい笑顔を、いとも簡単に得ることのできる朱里が恨めしい。
向こうでは、動物大好きな千冬と場地が、自分たちも連れて行ってほしいと言っていたけれど、チケットないから無理と断られ、撃沈していた。
「なあなあ今度皆で、どっか遊びに行かね?」
三ツ谷がそう声をかければ、ワーワーと盛り上がりを見せる一同。先程までの重苦しい雰囲気はどこかに消え去っていて。
「…オイ朱里、お前どうやって短期間でAとそんなに仲良くなったんだよ」
「―――教えない」
「アア!?何調子乗ってんだ殺すぞテメェ!?」
「やめとけマイキー、女相手に本気で怒るんじゃねーよ」
そんなやり取りですら、第三者からすればどこか微笑ましいもので。
佐倉Aの一日は、今日も平穏である。
悪女にすら気付かない Fin.
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グラニー京子 - 面白かった! (2022年4月4日 14時) (レス) @page38 id: 90faee3a30 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - ふゆきさん» 朱里ちゃんそこまで気に入っていただけるなんて…!番外編、楽しそうなんですけどね… (2021年12月30日 23時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - わかめさん» 返信遅くなってすいません!…ええっ、ほんとですかめっちゃ嬉しいです是非是非見てみたいです!! (2021年12月30日 23時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - ももさん» ぐへへ、ほんとですか?←きも 愉快になっていただけたら嬉しいです! (2021年12月30日 23時) (レス) @page37 id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき - 主人公ちゃんと朱里ちゃんの絡みが凄い好きです!番外編とかでみんなの日常編みたいなの作って欲しい… (2021年12月30日 9時) (レス) @page38 id: 0daf234829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨降り星 | 作成日時:2021年9月13日 23時