検索窓
今日:7 hit、昨日:15 hit、合計:285,333 hit

*後輩たち ページ14

「今日は俺の屋敷で、炭治郎達に訓練を付けてやることになった」

炭治郎くんというのは、確か義勇の後輩の子だった気がする。

実際にあったことはないけれど。



「そうなの?…じゃあ私おにぎり作って義勇のお屋敷行く!!
義勇が外でうまくやってるか観察しに行く!!私頑張る!!」

胸の前で小さくガッツポーズして、意気込みを語ると、なぜか不機嫌そうに頬をつままれた。
―――――理不尽だ。





〜冨岡義勇邸にて〜

「炭治郎、追加であと10周走れ。嘴平はあと20週。我妻は腹筋あと100回だ」
「ヒェッ、もう無理だああああああ」
「黙れ!!」
「うわ、鬼だこの人」

言われたことを黙々とこなす炭治郎と伊之助とは対照的に、泣き言を言いながら腹筋をしているのは善逸だ。


(なんかこの人俺にだけ当たり強くない!?理不尽過ぎない!?)

にらみつけても涼しい顔で流されるだけだ。

…しかし何が一番腹が立つかって、彼がとても端整な顔立ちをしていることだ。

正面から立ち向かっても、柱である彼にかなうわけがないので、心の中で悪口を言うだけにとどめる。

(へっ、どれだけ顔が良くたって、あんなに無口で無愛想で性格鬼だったら、絶対に恋人なんかできやしな―――――)

「ちょっと義勇!!私の家に靴下脱ぎっぱなしだった!!いつになったらそういうだらしないところ治るの!?」


鈴を転がしたような声が聞こえて、善逸は思わず顔を上げた。顔を上げて―――――

「…は?」
―――――絶句した。


腰まで届く、艶やかな黒髪。雪のように白く透き通る肌と、宝石を思わせる大きな紅い瞳。
血のように赤い唇は、熟れきらぬ苺のように瑞々しく、柔らかそうだ。

年の頃は16,7歳ぐらいだろうか。少し年上のように見えるが、腰に手を当ててプリプリと怒る姿は、非常に可愛らしい。

あどけなさと艶の両居する顔立ちは、どことなく高貴な感じがして、危うい魅力を醸し出している。


―――――まあ単純に言うと、ものすんごい、超がつくほどに綺麗で美人なお姉さんだった。

*騒がしい少年・善逸君→←*沼?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (284 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
716人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆき(プロフ) - #観音坂ゆるさん» 泣いてくださったなんて…!!こっちがうれしくて泣きそうです!!そうです、居酒屋のあの女性は無惨様なんです、あれっきり登場することなかったんですけど…。夢主のことお気に入りだったみたいですね (2021年1月3日 0時) (レス) id: 02cc0a4dd4 (このIDを非表示/違反報告)
#観音坂ゆる - ところで、居酒屋のあの女性は無惨様だったんでしょうか…? (2021年1月3日 0時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
#観音坂ゆる - 最後めっちゃ泣きました( ;∀;)きゅんきゅんしたり、感動したりできる素晴らしい作品ですね!!完結おめでとうございます!! (2021年1月3日 0時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - まるこさん» あっ、もうめっちゃ頑張ります!コメント嬉しいです、ありがとうございます! (2020年11月3日 8時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
まるこ - めっちゃきゅんきゅんします〜〜!続きを心待ちにしております! (2020年11月2日 21時) (レス) id: 8f523f6a9b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきのふ | 作成日時:2020年9月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。