*いつも通りの日常…? ページ2
白河A、17歳。独身。
父と母は共に私が15歳の時に、はやり病で亡くなってしまったので、その時から街外れの小さな屋敷で、一人暮らしをしている。
父が医者だったので、見様見真似で私も医者の真似事のようなことをして、日々、慎まやかながらも、そこそこ楽しく生きているのだ。
「だっいこーん・だっいこーん・きょっおはだっいこーん」
夕食は野菜を、特に大根をふんだんに使ったものにしようと思って、甘味処にだんごを食べに行った帰りに、大きな大根を買ったのだ。
辺りに人がいないことをいいことに、その場で即興で作った大根の歌を歌いながら、家への帰り道を辿る。
そうして、家が目前まで近づいてきたところで…
はい、またいましたーーーーーー
今日ぐらいはいないんじゃないかって、ちょっと淡い期待を抱いていた私がバカでした
すいませんでしたねぇ!?(投げやり)
扉の前に一人の男性が座っていた。
夜空をそのまま溶かし込んだような濃紺の髪と、
深い深い蒼色の瞳。
涼やかな美貌を欠片も損なわない、端整な顔立ち。
皆さんご存知冨岡義勇さんである。
見た目は完璧なのだ…見た目だけは。ちょっと失礼なこと言ってる自覚はあるけど。
ま、とりあえず。
「私、知ーらないっと」
この状況は見なかったことにして、音を立てずに裏口へと回る。
いつもはもっと家に近づいてから、彼がいることに気付くので、こっそり回ろうにも
すぐばれるのだ。
感覚どうなってんだろ、あの人。
そんなことは置いといて、今重要なのは、今日は彼に気づかれずに裏口へ回れたという事。
すまんな義勇、物事には何事も、犠牲というものが必要なのだ。
そのまま意気揚々と裏口の扉を開けようとして…
「今日は随分と遅かったな、A」
「いぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
いきなり後ろから声がした。
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ゆき(プロフ) - #観音坂ゆるさん» 泣いてくださったなんて…!!こっちがうれしくて泣きそうです!!そうです、居酒屋のあの女性は無惨様なんです、あれっきり登場することなかったんですけど…。夢主のことお気に入りだったみたいですね (2021年1月3日 0時) (レス) id: 02cc0a4dd4 (このIDを非表示/違反報告)
#観音坂ゆる - ところで、居酒屋のあの女性は無惨様だったんでしょうか…? (2021年1月3日 0時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
#観音坂ゆる - 最後めっちゃ泣きました( ;∀;)きゅんきゅんしたり、感動したりできる素晴らしい作品ですね!!完結おめでとうございます!! (2021年1月3日 0時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - まるこさん» あっ、もうめっちゃ頑張ります!コメント嬉しいです、ありがとうございます! (2020年11月3日 8時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
まるこ - めっちゃきゅんきゅんします〜〜!続きを心待ちにしております! (2020年11月2日 21時) (レス) id: 8f523f6a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきのふ | 作成日時:2020年9月12日 23時