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Side 廉
リビングを出れば扉が２つ並んでて・・・
女子の部屋なんて久々に入るし緊張するなぁ。
でも、中から話し声聞こえてくるんやけど・・・
二宮がドアを開ければゲームの音が漏れてきて、
男子2人が夢中になっていた。
「ただいま。これ、永瀬。トモダチ。」
これって！
未だに「トモダチ」って呼んじゃう感じに
笑いそうになる。
「初めまして・・永瀬です。お邪魔します。」
挨拶すると2人が振り返った。
「噂の永瀬くんだ！！学年2位なんだってよ？凄いよね〜。あ、俺、Aの双子の兄の和也です。『和也』って書くんだけど『かずなり』だから。よろしく。」
うわ、ここでも2位って言われる・・・。
っていうか・・・これが二宮兄か。双子って聞いてたけど、クリソツってわけでもないかな。でも似てるか・・・。
ジャニーズかぁー。
「マジで！？すっごいねー！Aの次に賢いんだ？・・・あ、俺、相葉雅紀。ニノの友達？仕事仲間？なんかそんな感じでーす。幼馴染かな？だから、Aも幼馴染ー！」
そう言って振り返った相葉さんにびっくりする。この人やん！二宮の彼氏ちゃうの？この前一緒に居るとこ見た人やん！
幼馴染？ってことは・・・
「え、えっと・・二宮と付き合ってるんじゃないんですか？俺、この前セレクトショップで2人で居るん見かけて・・てっきりそうやと思ってました。」
「あー、その勘違いだけはして欲しくないな。ばーくんはただの幼馴染。だから買い物もよく行くし。それだけだよ？」
そうやったんか。
ホッとしてる。
「永瀬もゲームするんだって。だから息抜きに誘ったの。さっきまでみっちり勉強してたから。」
二宮はずっと漫画読んでたけどな。
っていうか、ここに二段ベッドってことは・・・兄妹同室なん？マジか、なんか凄いな。俺、弟でも嫌やのに。
「そうなの？じゃぁ、みんなで出来るやつしよっか。何がいい？」
「先やってて。私、ちょっとだけ復習する。」
え？勉強すんの？
何するんか興味あるな・・
「じゃぁ、これにしよ！！」
そう言って相葉くんが取り出したのは、カートを操作して速さを競う誰もが知っているゲーム。これなら俺も朝飯前や。
コントローラーが人数分あって、対戦出来る。
「おりゃ、ん、よし、喰らえー。え、嘘！」
相葉くんって忙しい人やな。笑
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作者名：林檎 | 作成日時：2019年3月29日 0時
