【カゲプロ】【男主】世間知らずな純粋少年の壮大な家出物語 第2章

女王と黒蛇の小さな誓い sideクロハ ページ19

クロハ視点

クロハ「まあ……全部推測だし本当の所はAに聞かねえと良くわかんねえけどな……」

マリー「うん…そうだね……」

そこまで会話するとしばらく俺達二人の間に静寂が広がる……だが俺はすぐにこの静寂の空間に耐えられなくなり首を横に振ってわざとらしく明るく大声で喋る

クロハ「あぁー…ダメだダメだ！！全然ダメだ！！！こんな所でうじうじしても意味がねえ！こんなの考えなくてもA本人に聞けばいいし考えても分かるわけねえんだ！！もしAが外に出た事がないなら俺たちが連れ出してやればいい！！出たことあるならあるでそれで解決！！それだけじゃねえか！？」

マリーは俺の突然の大声にキョトンとして見つめてくる……俺はそんな呆然とするマリーに質問する

クロハ「俺の言ってることなんか間違ってるか？」

するとマリーはその言葉でくすくすと笑った後笑顔で俺に返事を返す

マリー「ううん…間違ってないと思うよ？」

その言葉をマリーの口から聞いた俺は首を縦に振って頷きマリーに向かって呟く

クロハ「決めた……」

マリー「クロハ？」

マリーはまた俺の言葉で首を傾げる……そして俺はマリーに宣言した

クロハ「今まで我慢して聞いてこなかったけどやっぱりダメだ！！明後日Aの家に行く時Aにきちんと俺の周りの話を聞いてくる理由を聞いてくる！！これ以上もやもやした気持ちでいるのは我慢できねえ！！」

すると黙って俺の言葉を聞いていたマリーは突然もじもじし始める

マリー「あ……あのねクロハ……」

クロハ「ん？なんだ？」

俺は一人目の前でもじもじし始めたマリーに質問する……するとマリーは俯きながらボソボソと喋り出す

マリー「私も……私もまた連れて行ってくれないかな？」

俺はマリーの言葉に一瞬きょとんとした後すぐに

クロハ「当たり前だろ！？」

笑顔で返事を返す……その言葉でマリーは顔を輝かせ俺はそんなマリーを見つめながら喋る

クロハ「二人で明後日真相を確かめようぜ？俺は明後日Aから俺が気になってた事を全て聞き出す！！」

マリー「うん！頑張ろうね！！」

そして二人だけの小さな誓いを森の中で立てた俺たち二人はその会話の後は普通にいつも通りの何気ない会話を交わしながらアジト目指して歩いたのだった………

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