【黒バス】小さい頃から、お前のことが…[赤司征十郎]

第3Q　帝光中学校バスケ部だ！ ページ3

キュッキュッダンッダンッ

帝光中の体育館にバッシュの音とバスケットボールの弾む音が響く。

A「よーし、10分休憩なー」

パンパンッと手を叩いて、休憩を知らせるのは帝光中バスケ部女子マネの水谷Aだ。

女子マネA「赤司く〜ん、はい、これタオルとドリンk…」

と、女子マネが赤司征十郎にタオルとドリンクを渡そうとした時…

A「はい、タオルとドリンク。後半も頑張ってな、征十郎」

さっ

Aが、女子マネAと赤司の間に速攻で割り込んだ。

A「はっ」

そして、赤司に気付かれないように、女子マネAに対して勝ち誇ったような顔をした。

赤司「あぁ、いつもありがとう。助かるよ」

赤司は、フッと優しく微笑み、タオルとドリンクを受け取った。

A「いんや、マネージャーとして当たり前のことをしただけだ」

赤司「そうだな」

赤司は、また優しく微笑んだ。

女子マネA「あら、Aちゃんは気が利くのね」

女子マネAは、Aを軽く睨んだ。

A「そりゃ、マネージャーだからな」

女子マネA「そうよね」

女子マネAは、そう冷たく言うと、ササッとA達から離れた。

A「んだよ、あの態度」

Aは、ムスッとしながら言った。

赤司「それは、きっとAに嫉妬してるからだと思うぞ？」

A「あー、それはないね。あ、そういや…なぁ、征十郎」

Aは、何かを思い出したような顔をする。

赤司「ん？どうかしたのか」

A「あー、この前言い忘れてたことがあって…」

その言い忘れてたことを言おうとした時…

「Aっちー！」と、Aを呼ぶ元気な声がした。

A「あーあ…また後で話すわ」

赤司「あぁ、分かった」

Aは、声の元へと急いだ。

______________________

A「で？何か用か、涼太」

黄瀬「はいッス！俺まだドリンクとタオル貰ってないんスけど；」

と、言うのは黄瀬涼太だ。

A「だから？」

黄瀬「酷いッスよ〜；」

A「別にどーでもいいし」

Aは、腕を組みながら言った。

黄瀬「酷過ぎッス〜；」

A「はぁ…仕方ねぇーなぁ…ほれ」

と、Aはドリンクとタオルを黄瀬に渡した。

黄瀬「ありがとうッス！」

A「黙れ、シャラ男」←

黄瀬「シャラ男って何スか？！」

黄瀬は、驚いた表情で言った。

A「そのままだ」

黄瀬「何スかそれ！」

A「え？何が？」←

黄瀬「何が？じゃないッスよ！」
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