【黒バス】小さい頃から、お前のことが…[赤司征十郎]

第11Q　めんどくせぇ ページ11

そして、赤司宅の会議室にて会議が始まった。

A「はぁー…」

Aは、会議が始まって5分も経たずに、深く溜息を吐いた。

赤司「ん？どうかしたのか、溜息なんか吐いて」

赤司は、小声で言う。

A「めんどくせぇ」

Aも同じように、小声で言った。

赤司「めんどくさいって…1時間程度で終わる会議だ。すぐ終わるさ」

A「ちゃんと座ってりゃいいか」

Aは、文句を言いつつも会議に参加した。

◇

そして、1時間後、会議が終わった。

赤司「文句を言いつつもしっかり、会議に参加したね。意見発表の時もしっかりしていたよ」

赤司は、優しく微笑んだ。

A「しっかりしてなきゃ、説教食らうだろ。めんどいからしっかり参加しただけだ」

赤司「そうだな…A、送ってくよ」

赤司は、スーツの上を脱ぎ、言った。

A「いや、送るって…100mもないんですけど？」

赤司「オレがいいからいいんだ。ほら」

赤司は、Aに手を差し伸べた。

A「はいはい」

Aは仕方なさそうに、赤司の手を掴んだ。

・

・

・

赤司「それじゃあ、オレはこれで。また明日、おやすみ」

A「ああ。また明日な、おやすみ」

赤司は優しく微笑み、自宅へ戻った。

A「何でここまで送る意味があんだよ…」

そう文句を言うAの表情は、どこか嬉しそうに見えた。


翌日＿

赤司「ん、A、おはよう。今日はいい天気だね」

ザアァァァァァァ…

赤司は、Aにとびきりのスマイルを見せた。

いい天気ではなく、最悪な天気なのにどうしたのだろうか、とAは思う。

A「いや…大雨なんですけど？」

赤司「え？そうかい？」

A「お前マジどうしたよ、何か変だぞ？」

2人はお互いの家の敷地を仕切る柵を挟み会話をしているのである(顔は見えてる)。

赤司「今日の天気予報は晴れだったはずだが…？」

A「いや、それ明日」

赤司「え、でも、今日の天気予報に」

A「だから、明日」

赤司「ちゃんとテレビでもスマホでも」

A「だからだから、明日だって」

赤司「父さんもそう言って」

A「だから明日の天気予報だっつってんだろっ!!!」

赤司「(´・ω・)」←

Aの勝利。←

A「はぁ…やっと分かったか？」

赤司「でも」←

A「そろそろブチ切れっぞ」

赤司「オレはあらゆることで負けた事がない」

A「はいはい、オレの負けでいーから。学校行こうぜ」




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