補佐の疑心 ページ5
*
目が覚めると医薬品の匂いがした
ここは医務室か
身体には包帯が巻かれており誰かがやはり気づいたらしい
「お目覚めかい？」
『初日なのにお世話になってしまい申し訳ございません』
神と書かれた面布をつけているのはうちの医者であるシンペイ・ミソロ様
医者でありこの国の幹部だ。
「…アルセちゃんの言ってた通り凄い美人やね」
『…姉のことを知ってるんですか』
愛おしそうに私を見つめる彼に違和感を覚える
「アルセちゃんは幹部だったんだよ？
それに彼女の傷は俺が治してたんだ。知らないわけが無い」
『知っているのなら何故助けてくれなかったんですか』
へらへらとしていたシンペイ様の雰囲気が変わる
「アルセちゃんがね手を出さないでくれって
俺たちに被害が出たら自分をころしてしまいそうでしょうがないからって
俺たちは彼女に謝ることしか出来んかった。必ず証拠を掴んでやるって決めてたのに間に合わなかった」
小さな声でごめんねと何度も呟くシンペイ様
『姉は…最後まであなた方を信じてましたか？』
「もちろん。俺らも彼女のことを信じてた」
「断頭台に立つ前にね俺らに向かってありがとうって笑ってたんだ
怖いはずなのに俺らが生きているだけで嬉しいんだって…」
姉が処刑された日を思い出しているのか面布が少し濡れている
「アルセちゃんがねもしかしたら近い未来私の妹が来るかもしれないって
私のために、この国のためにグーデンを何とかするかもしれないって
その時は手伝ってあげてくれって俺らにしか頼めないことだからって初めてアルセちゃんが俺らを頼ってくれたんだ」
『1つ聞いてもいいですか』
「なんでもどうぞ」
『俺らって誰のことですか』
シンペイ様の話は嘘ではないだろう
それにアリーシャのことを信用している人間がリーヴェの姓を持ってる人間に優しくするはずがない
「幹部の名前は全員分かるよね？
俺らってのは俺とロボロ、トントン…あとは最近入ったショッピとチーノは一般兵の時にグーデンに色々されてたのをアルセちゃんが庇ってたからこっち側かな」
『ありがとうございます。何故リーヴェの姓を持ってる私が補佐になれたのか理由が分かりました』
「トントンだよ。アルセちゃんの妹じゃないかって思ってグルッぺンに直談判したんだよ」
そこまでして私を補佐に…
感謝してもしきれない
→
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konnpeitoushao(プロフ) - 完結おめでとうございます！ずっと陰から応援させていただいてました。本当に神作品で、大好きです。番外編楽しみにしてます。 (2022年2月12日 1時) (
レス) @page40 id: fa666d4d96 (このIDを非表示/違反報告)
黒月 - あ“ぁ…本当に好みドンピシャで最高の神作品でした！なかなか無い無能扱いされた人間の親類の復讐で、ほんっっとうに大好きです！完結おめでとうございます！番外編楽しみに待ってます！ (2022年2月12日 0時) (レス) @page41 id: e117f8682f (このIDを非表示/違反報告)
小豆ねこ - めっちゃよかったですうう゛最高でしたあ゛こんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございますう゛泣 (2022年2月11日 23時) (レス) @page41 id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
ランチ(プロフ) - う゛ぁ゛ぁ゛…(絶命)立場を奪うってそういうことだったんですね!夢主ちゃんの復習劇も見事でした!完結おめでとうございます。番外編、楽しみにしてます!! (2022年2月11日 8時) (レス) @page40 id: 4fc44c1cca (このIDを非表示/違反報告)
ばなこよぉん。 - 復讐劇がやっぱり好きやわぁ。ありがとうございます神作品 (2022年2月11日 1時) (レス) @page34 id: 0710badfc3 (このIDを非表示/違反報告)
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