【忍たま】のんびり屋の忍たま日常･2！

80話~涙は頑張ったご褒美~ ページ36

貴女「なに言って………僕は充分っ」





黒木「違いますよ、あれは“寝た”だけです


先輩は休んでないんですよ、その証拠にほら




顔が疲れきってる」






そう言ってA先輩の目の下を優しく触る






貴女「………僕は別に」





黒木「疲れてますよ


充分働いてます、充分頑張ってます



天女の事を考えすぎて余裕がなかったんですよね？




今の先輩にはちょっとした休息が必要です





天女なんて今だけでも良いので忘れましょう、そして自分の為に休みましょう




大丈夫





先輩は今だけ僕の先輩じゃない



僕は貴方の友達です




後輩なていない、誰も貴方の“背中”を見てない








今までよく頑張ったね、A」





そう言って頭を撫でると糸が切れたようにA先輩………Aの目には綺麗な水がたまった







貴女「っ………庄左衛門、君はどうして……！



どうしてそんなにも僕を………！！」





黒木「友達だからだよ………大切な」





貴女「庄左衛門っ！







庄左衛門……庄左衛門………




しょうざえもんっ！！！」





黒木「どうしたの？」





とうとうAの目から溢れて零れ落ちた涙




雨のように流れる涙はとても綺麗に見える







貴女「僕はっ………みんなを守りたかった」





黒木「うん」







貴女「でもっ守れ、なくて………」





黒木「うん」







貴女「さっきこやに行ったらあの子たちがっクドウ君も………！」






黒木「うん」







貴女「またまもれなかったよ……っ



ごめんっていいたいのに！



いえなくて………！！！」





黒木「そうだね」






貴女「かえたくなかったのに！いままでのっあのたのしい、にちじょうを………！！



でもくずれちゃって………なにもぼくはできなくて！」






黒木「うん」







A先輩………ぼくはやっぱりA先輩のようになりたいです




貴女の心は綺麗だから





優しいんです、優しすぎるんですよ先輩は








貴女「ぼくはもうみんながきずつくのをみたくないんだっ！！どうすればよかったんだ……！」








今は誰も見ていない







思う存分気持ちを吐いて泣いてください

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