【忍たま】のんびり屋の忍たま日常･2！

59話~泣く子をあやす母の様に~ ページ14

貴女side




ｶﾞﾗｯ!





貴女「きり丸！！！！」





急いで一年は組の教室に向かい、到着したら急いで教室を見回す






皆元「あっA先輩………！！」



喜三太「A先輩！きり丸を………！！」






喜三太と金吾が僕に気付いて此方に駆け寄ってきた



よく見ると教室の隅にうずくまるきり丸がいた






貴女「わかってるよ、後は僕に任せて」





ゆっくりときり丸のところに向かう




そしてきり丸の前に膝をつく






貴女「きり丸、どうした？また泣いているのか？」







声をかけると一瞬だけ肩をビクッと震わせた







きり丸「………姉………ちゃっ」





きり丸はゆっくりと顔をあげた






貴女「なんだ、また泣いてるんだね









全く、きり丸は泣き虫だなぁ！！」




ｷﾞｭｳｯ






抱き着くと顔を肩に擦り寄せる、きり丸が泣くと何時もすることだ





きり丸「姉ちゃっ！俺………おれっ！！！」





貴女「うん」





きり丸「まだ弱かった………っ！天女を見るだけでイラついて、怖くて！！




庄左衛門が悪く言われちゃって………ｯそれで言い返したら」






とぎれとぎれの言葉に一回ずつ返事を返す



きり丸の背中を撫でながらきり丸を僕の足の上に座らせた





きり丸「親のっいない寂しい可哀相な子って………！！


お前に何がわかるんだよって思ったら、どんどん悲しくなって……っ…………俺………！！！」





貴女「そっか………ねぇきり丸」




きり丸「なっ………に？」






貴女「きり丸は寂しいの？ここに君を思ってくれる仲間が沢山いるのに？




姉ちゃんがいるのに寂しい？」





きり丸の顔を覗きながら聞く









きり丸「！！うぅん！！






……全然っ寂しく、なんか…ない！！」ｸﾞｽﾞｯ





きり丸はそう言ってニカッと笑った






貴女「うん、なら良かった



これでも寂しいって言われたら姉ちゃん泣いちゃうよ！」




きり丸「アッハハ！何で姉ちゃんが泣くんだよ！！」






………良かった、泣き止んでくれた



やっぱりきり丸は元気な笑顔が一番似合うな





貴女「もう大丈夫だね？さっ皆の所に行ってきなよ


皆君の事心配してるよ？」


きり丸「っ………うん！！！」





元気な声と笑顔で返事しては組の良い子達の中に戻るきり丸





大きくなったなぁ

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