検索窓
今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:5,889 hit

さようなら ページ42

イロハと合流し、お別れをし私達は九段下の駅に向かった。
すると、永羽は満面の笑みをし私達に口を開いた。
「ありがとう」
ティアは勢いあまって泣いている。
「…いっちゃうの…?」
「うん。さようならだね」
永羽はティアの頭をぽんぽんと叩いく。
今回だけは、ユースは何も言わなかった。
永羽は背を向け、私達から離れていく。
「…今度は」
気がつけば口走っていた。
「何時会える?」
無理なことは分かっている。でも聞いてみたかった。
永羽は、振り返り笑った。
「また、何時か。」
なんてね、と震えそうな声で答えた。
「そうか」
今度こそ背を向けて歩み始めた。
少し高い身長で手を上げて振っているのが分かった。
「逝っちゃったね」
東は私に言った。
「泣かないの?」
「泣く理由なんてないだろうよ?」
辻が肩パンを軽くかまし、Aらしいと豪快に笑った。
「…さぁて、かえろ。」
優が大きく伸びをして言う。
「電車そろそろくるわよぉ〜」
「本当ですね!急ぎましょう!行くよ〜テディ太〜!」
「お腹すいた!」
それにイドラ、まもるそしてテディ太が返した。
「家帰ったらチョコ食べよ」
「ご飯たべるよ〜!!」
「はいはい。」

電車に乗って、電車を降りた。
星がきらめき、夜…という感じがする。
手を伸ばしてみた。
もちろん、星なんてめないが…
星なんかよりも、太陽よりも綺麗で暖かいものに触れたような気がした。
それは、降る雨のような。
体を乗っ取るような。
大切な人を守るような…
そんな幸せな。
「ごっはん〜ごっはん〜」
「ごはん〜、ごっは…ん〜♪」
皆が歌っていたのに、珍しくあわせて歌う。
「いいねぇ〜!!」
ラクはジャンプし私に乗りかかる。
「重い!!」
私達は歩き始めた。
そして、街灯の中に姿を消した。

エピローグ→←約束



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:Neru家 , 探偵 , てにをは   
作品ジャンル:ミステリー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

太宰紅峰 - 和華さん :最後の最後まで誤字…すみません。はい!全力で応援しますね。頑張ってください! (2015年8月18日 18時) (レス) id: 540c5db925 (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - ……ここまでお疲れ様でした。作品が終わるのはさみしいですが、この言葉を送ります。「思えば遠くへ来たなあ……」パクりとか言わないでくださいねっ☆(某有名な映画タイトル) こちらはこれからも頑張りますので! もう少しですが見てやって下さると嬉しいです。 (2015年8月18日 17時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
和華(元・ティティア)(プロフ) - 永羽君マジイケメン! ……主人公ちゃん、どういうことでしょうか? 説明文に「左は、今の〜〜」は解るのですが、またしても「左側の〜〜」と書いてあるので。「右側」、の間違いではないでしょうか……? あっ、私の理解力の足りなさならごめんなさい! (2015年8月18日 17時) (レス) id: bc9e5537da (このIDを非表示/違反報告)
太宰紅峰 - ここまで読んでくださり、ありがとうございました!返信頑張って下さい。 (2015年8月18日 15時) (レス) id: 540c5db925 (このIDを非表示/違反報告)
太宰紅峰 - 和華さん :2つの作品は読んでます!如月駅は作品を見る前に知っていました。私の名前は目を瞑って本をパラパラと捲って出てきたキャラが[太宰治]と[紅峰]だったのでくっつけました。世界寿命と夏目との重なる部分があったのならごめんなさい。続きます。 (2015年8月18日 14時) (レス) id: 540c5db925 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:太宰紅峰 | 作成日時:2015年2月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。