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二百四十四 ページ2

貴方said






戦いから数日後、茂茂が天子の庇護下にある御所へ向かうことになった。


私は、怪我がほとんど治っており、見送りに行くことにした。



茂「世話になったな。」



新「将軍様、本当にいってしまわれるのですね。」



茂「この国をこのまま天導衆や喜々公の好きにさせるわけにはいかぬ。しかし江戸にはもう私の居場所はない。ならば、京にて再起の時をうかがう。天子のおわす地ならば彼等も簡単に手は出せん。かつて、幕府から追われた私の仲間を集め、天子を動かし、京にて新政権を樹立する。天導衆と、喜々公に対抗するにはそれしかない。」



茂茂は、そよの方をみる。


そよ「.....。」


茂「そよ...、お前は残ってもいいのだぞ。」



そよ「いいえ、私もお供し兄上様を支えます。江戸を離れるのは、みんなと別れるのは辛いけど。だからこそ、行かなきゃ。もう一度江戸でらみんなと笑って会うために。」



陽・楽「そよ...。/ そよちゃん。」


そよ「神楽ちゃん、陽奈ちゃん。」


3人は別れを惜しみ抱き合う。



茂「.....。A。そなた等にも世話になった。」


貴「いえ、私は、ただ自分の武士道を貫いただけですよ。大切な者を護ると決めた武士道を...。」




茂「主らしいな。A、戦いが終わったら話があると私が言ったのを覚えておるか?。」



貴「えぇ、覚えいますよ。」



茂「A、私は主のことが.....









好きだ。」




全員「えっ!?。」





貴「私も好きですよ。」




剣「先生、多分、茂茂さんはそういう好きではなくて、1人の女性として好きなんだと思いますよ。」




貴「あっ、ごめんなさい。勘違いしていました。」




総「いや、この状況でどうやったら勘違いするんですかぃ。」



土「鈍感にほどがあるだろ。」




茂「それで、返事を聞きたいのだが...。」



貴「.......ごめんなさい。」



私は、目を逸らしてしまった。


茂茂は、悲しそうな顔をする。



茂「.....いや、こっちこそ、すまない。もともとダメもとだった...。A、そなたには、もう恋うておる者がおるのだろう。目を見てわかった。でも、伝えずにいるのは嫌で今伝えたのだが、フラれるとは辛いものなのだな...。」



貴「茂茂....。」



茂「だが、これからもダチ公としていてくれるか?。」



貴「!?。ふふ、当たり前じゃないですか。私達は、皆ダチ公ですよ。どんなに離れていようとも。」


茂「そうか、それが聞けて良かった。」

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作者名:あいか | 作者ホームページ:ht  
作成日時:2017年1月2日 16時

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