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貴方said
戦いから数日後、茂茂が天子の庇護下にある御所へ向かうことになった。
私は、怪我がほとんど治っており、見送りに行くことにした。
茂「世話になったな。」
新「将軍様、本当にいってしまわれるのですね。」
茂「この国をこのまま天導衆や喜々公の好きにさせるわけにはいかぬ。しかし江戸にはもう私の居場所はない。ならば、京にて再起の時をうかがう。天子のおわす地ならば彼等も簡単に手は出せん。かつて、幕府から追われた私の仲間を集め、天子を動かし、京にて新政権を樹立する。天導衆と、喜々公に対抗するにはそれしかない。」
茂茂は、そよの方をみる。
そよ「.....。」
茂「そよ...、お前は残ってもいいのだぞ。」
そよ「いいえ、私もお供し兄上様を支えます。江戸を離れるのは、みんなと別れるのは辛いけど。だからこそ、行かなきゃ。もう一度江戸でらみんなと笑って会うために。」
陽・楽「そよ...。/ そよちゃん。」
そよ「神楽ちゃん、陽奈ちゃん。」
3人は別れを惜しみ抱き合う。
茂「.....。A。そなた等にも世話になった。」
貴「いえ、私は、ただ自分の武士道を貫いただけですよ。大切な者を護ると決めた武士道を...。」
茂「主らしいな。A、戦いが終わったら話があると私が言ったのを覚えておるか?。」
貴「えぇ、覚えいますよ。」
茂「A、私は主のことが.....
好きだ。」
全員「えっ!?。」
貴「私も好きですよ。」
剣「先生、多分、茂茂さんはそういう好きではなくて、1人の女性として好きなんだと思いますよ。」
貴「あっ、ごめんなさい。勘違いしていました。」
総「いや、この状況でどうやったら勘違いするんですかぃ。」
土「鈍感にほどがあるだろ。」
茂「それで、返事を聞きたいのだが...。」
貴「.......ごめんなさい。」
私は、目を逸らしてしまった。
茂茂は、悲しそうな顔をする。
茂「.....いや、こっちこそ、すまない。もともとダメもとだった...。A、そなたには、もう恋うておる者がおるのだろう。目を見てわかった。でも、伝えずにいるのは嫌で今伝えたのだが、フラれるとは辛いものなのだな...。」
貴「茂茂....。」
茂「だが、これからもダチ公としていてくれるか?。」
貴「!?。ふふ、当たり前じゃないですか。私達は、皆ダチ公ですよ。どんなに離れていようとも。」
茂「そうか、それが聞けて良かった。」
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