九十二話 ページ1
───数年後
とある国の、とある森。
コネ『いやー、ここに来るのも久々やなぁ！！』
森の奥に入っていくのは、十数人の男達。
みんな髪色や瞳の色、服装はバラバラ。
ひと『最後に来たの何年前だっけ？』
シャル『僕は何十年も前だよ。』
中には、敵対していたはずのシャルまでもが仲良さげに話している。
ロボ『シャルは何十年にもなるんか。俺らは子供の時以来やからなー、もう何年も前か。』
シャ『いやでも、案外覚えてるもんやなぁ。俺よくこの辺でコネシマと遊んどった記憶あるわぁ。』
コネ『そうやっけ？』
鬱『お前記憶ガバガバか。』
コネ『うるせぇ！お前も書類ガバガバの癖に！』
鬱『お？やんのか？？』
コネ『おー受けて立つわ！』
彼らは俗に言う、内ゲバだらけの集団。
直ぐに仲間割れして、直ぐに争い合う。
ショ『先輩うるさいッスよ。これからA姉さんのとこ行くのに...』
ゾム『姉貴はこんくらい騒がしい方が安心するやろw』
しん『せやね、俺らはこんくらいが丁度ええんよ。』
兄『騒がしすぎるのもどうかと思うけどな。』
オス『寂しくなんも話さず、シーンとしてるよりましちゃう？』
エミ『まぁそんな雰囲気、この集団では絶対ならないと思いますけどね。』
彼らは話しながらもどんどん奥へ行き、行き着いた先は森の木々で囲まれた場所だった。
木漏れ日が湖に降り注ぎ、キラキラと輝いていた。
そして、その湖のほとり。
周りとは桁違いの大きさの木の麓に、ポツリと墓石が二つ。
グル『久しぶりやな、A姉さん。ちゃんと、見守っててくれてるか？』
彼らの先頭を歩いていた人が、墓石の前に二つ、花束を置いた。
グル『お前が見えなくなってから2、いや3年が経った。
俺らは変わらず、元気に過ごしている。
だから、いつまでも見守っててくれ。』
ザワザワと緩やかな風が吹いた。
葉と葉が揺れ、カサカサと音を立てる。
その中に、女性の声が一つ。
これは、彼らに届いていたのかは彼らのみぞ知る────
───勿論、これからもずっと見守っている。
当たり前だろう？何せ、お前らの
お姉ちゃんだから！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 574人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
発狂ちゃん - あぁなんて素晴らしいんだ……しゅき (2020年3月9日 23時) (
レス) id: 4545957c39 (このIDを非表示/違反報告)
我ゾムファン(元キルムーン) - ああぁぁぁぁレスきたああぁぁ(°o°C=(_ _; はいすいませんしばらく覗いてなくて…ohありがとうございますぅ( ノД`) (2019年3月22日 14時) (携帯から) (レス) id: 63a416050e (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - キルムーンさん» キルムーンさん、コメントありがとうございます！一度、転生考えたんですけどねー。でも、さくしゃがこのおわり方系の作品大好きでして((( 希望する方が多かったら転生したあとの日常書こうかな...？ (2019年2月23日 5時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
キルムーン - 続けて欲しかったな…なんか夢主が死んで転生してみんなのもとに帰ってきた…みたいなそれよりもこの作品凄かったです! (2019年2月22日 21時) (携帯から) (レス) id: 63a416050e (このIDを非表示/違反報告)
15milk - 返信ありがとうございます！覚えていらっしゃったなんて…嬉しすぎです！新作が投稿されたら勿論、見に行かせていただきます！これからの執筆活動も応援しています!!!!!!! (2019年2月6日 18時) (レス) id: 6f9cae001a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀豹 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年1月23日 18時
