Folge 2 ページ2
『お、見えてきた見えてきた。』
視界には街の様子が見えてきて、耳には人々の賑やかな声が聞こえてきた。
『え、ちょ、あれでっか...』
街の少し外れたところにある、要塞の様に大きい城。
『うっわ...あん中入ったら迷いそ...』
そんなことを考えながらも、人目につかない場所に降り立ち、羽を畳んだ。
どうやら、戦争はしてないらしい。
畳んだ羽の上からローブを被せ、羽が完全に見えないようにする。
『さて、居るかな...？...まぁ、いないとは、思うけどね...』
親友は、生きてるのかすら分からない。
でも、生きてると信じて、会えると信じて僕は探し続ける。
半分諦めたような感じでため息をつき、街の人混みに紛れ込む。
...思ったより人が多い。
これは人に酔うな...少し人気のないところに行こう...
周りをキョロキョロと見渡し、路地裏を見つける。
僕は、頑張ってそこに行き、なんとか人混みから抜けられた。
『っぷは...人多すぎでしょ...今日はなんかの祭りだったのかな？...ん？』
路地裏の奥を見ると、赤い液体がべったりと付いていた。
『え、あー...ここ、そういう系...？』
僕は何故か好奇心が湧いて、どんどん奥へと進んだ。
すると、少し広いところに出た。
そしてそこには、人だったもの、それに囲まれる緑の服の人がいた。
『あっ、えっと...お、お邪魔しました...』
？？『待てや。』
そそくさとその場から離れようとすれば、緑の人に止められる。
『は、はい...？』
？？『お前、こいつらの仲間か？』
『え、違いますよ...というかそいつら誰ですか...』
？？『そうか...まぁ、こいつらの仲間やないにしても、こないなとこ見られたら黙って帰すわけには行かへんだよなぁ...』
わぉ。
これそんなに見られちゃまずい奴だったのか。
いやまぁこんなとこ一般人が見たら気絶するだろうなぁ...
？？『ま、ちょっと付いてきてもらうわ。ええよな？』
『えっと...まぁ、大丈夫ですけど...』
ゾム『んじゃ、俺に付いてきてもらうで。因みに、俺はゾムっちゅう名前や。お前は？』
成程、ゾムさんと言うのか。一応覚えておこう。
『僕はAと言います。』
ゾム『そか、A。はぐれへんように付いてこいよ？』
『あ、はい...』
ゾムさんは路地裏を抜け、人混みに向かって歩き始めた。
また人混みか...嫌だなぁ...
そんなことを思いながら、一生懸命ゾムさんについて行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 380人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまごまる - 誤字直し頑張ってください。応援します！ (2019年9月24日 16時) (
レス) id: 2e17c3d309 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - ミシェさん» 誤字チェック、ありがたです...本来は私がしないと行けないんですけどねー...w次からは気をつけます！(｀・ω・´)ゝ (2018年10月28日 18時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ミシェ(プロフ) - 物理的には無理ですがw全力で精神的に支えます！他に誤字は無さそうですよー^^ (2018年10月28日 15時) (レス) id: 6057cb562d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - ミシェさん» ミシェさん、コメントありがとうございます！うわぁぁぁ誤字ぃぃぃぃ！！速球に直させて頂きます！ご指摘ありがとうございます！頑張りますので支えてください(( (2018年10月28日 11時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ミシェ(プロフ) - 37話誤字発見です。城が白に......朝霧くんも来てるし面白いし......頑張って下さい！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 6057cb562d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀豹 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年7月16日 18時
