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変幻なる杖 part3 ページ8
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「では、ユウさん。すみませんが、暫くアイリヴさんが悪さをしないように見張っておいてください。私たちは、一度帰ります」
二人は光の中に踏み込んで、消えた。
それを見届けながら、声なくアイリが何かを呟く様は普段と違っていた。
「 」
何かに取り憑かれたような瞳に、アイリを呼ぼうとした直後――彼はユウを抱きしめた。
「……キミはボクのモノなんだから。本当に無事でよかった」
そんなアイリに戸惑いながら、ユウも抱きしめ返す。
「うん」
堕天使アイリヴ。彼が恐ろしいはずだった。なのに今は、不思議と恐怖を感じない。
自分の感情に戸惑いながらも、身体は酷く疲れていて。
ユウはまた、眠りに落ちた。
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作者名:ゼファー | 作成日時:2021年2月28日 15時