呪術師、潜入してます。 下【ブルーロック】【呪術廻戦】

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｢うおー、これがホログラムアスレチックかぁ！｣

Aは薄く光るコースの前、感嘆の声を零した。絵心が言っていたやって欲しいこととはこのことだったらしい。U-20日本代表戦により資金を獲得したブルーロックは、こんなにハイテクなものを新しく作れるほどになったのだ。

｢これをやればいいの？｣

Aはインカムを軽く押さえ、絵心に問う。すると、肯定の言葉が返ってきた。

『1回目はAちゃんが好きなように動いてみて。これは俺がただ単に呪術師だとどの位でクリアできるのか気になるだけだけど･･･』

｢りょーかい｣

Aは目の前のアスレチックを見据える。



＿＿＿カウントが0に変わるのを目に捉えたAは、とんでもない瞬発力で地面を思い切り蹴った。
足を素早く動かしての全力疾走。障害物のない場所で全力疾走するのは久々だったので、風を切って走る感覚が心地よかった。

そうして車も驚きのとんでもない速度で1stゾーンの直線ダッシュを切り抜けたAは、2ndゾーンの坂道を見据える。
坂道の効果的な走り方などAは知らなかったが、取り敢えず適当にぴょんすぴょんすと進んでいく。
1stゾーンと同じくものの数秒で切り抜けたAは、今度はこれかと先をちらりと見やった。

3rdゾーンはラダースプリント。これは簡単だ。
Aはずだだだだ、とラインの間を細かく踏みながら抜けていく。ちなみに絵心はAの足の動きを捉えられなかった。

｢(･･･お、タイム？)｣

そうして出てきたタイムは驚異の7秒。参考までに、後の潔世一のここまでのタイムは29秒である。

Aは意外と時間かかってるな、なんて思いつつ足場をぴょんぴょんと、たまに空中で回転したりしつつ飛び移っていく。

そして出てきたボールを軽々と蹴って運び、最後に大きく足を後ろへ引き＿＿＿

バシュ。

鈍い音がして、的のド真ん中へボールがぶち当たった。思わず勢いのままに強めにボールを蹴ってしまって、物凄い勢いで跳ね返ってきたがボールは無事だった。

さてどのくらいのタイムだろうと見てみれば、そこには14秒という飛んでもないタイ厶が表示されている。

｢･･･まじかよ、呪術師｣

｢すごいでしょ、呪術師｣

＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(同じ方に3回以上コメント返信をするのはチャット行為になってしまうので控えさせていただきますが、コメントありがとうございます！毎回ニヤニヤしながら目を通してます！！)

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