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「ッ〜〜！｣
｢ぅぁ！？ちょ、なんで泣いてんだよ！？｣
｢あ〜、レオが女子泣かせた〜。｣
ふるふると体を震わせて涙を流すAに、御影は動揺したような顔を見せた。凪はこの状況下で｢レオって女子いっぱい泣かせてそうだけど、意外とこういう時の対処法知らないんだな。｣と呑気に考える。
Aは、自分の能力を知られれば確実に2人に避けられると思っていた。でも、その考えは誤りだった様だ。
｢ほら、元気出せって！｣
覆った顔の向こうから、御影の声が聞こえる。その瞬間、Aと凪は御影の腕に包み込まれた。
｢わ。･･･レオ？｣
｢ぅえあ･･･！？！？｣
それぞれ驚きの声を零す2人。御影はそれに対し、笑って言った。
「これからもずっと、お前らは俺の宝物だ！｣
宝物。Aはその言葉をゆっくりと反芻する。自分が無機物になった覚えはないが、その言葉にはAが思うよりももっと深いものが含まれている気がした。
外の世界に出てから発見や知識を得る機会がとても多くなった。･･･この始めての単独任務は、鏡眼に頼らなくともずっと記憶に残り続けるだろう。
･･･しかし、彼等に関してはそう上手くは行かない。
｢･･･。ありがとう。でも、ごめん。レオ、セイ。｣
突然の感謝と、謝罪。2人はそれが理解出来ず、キョトンとした顔をしていた。Aの両手が、2人の額に触れる。
｢･･･ばいばい。｣
バチン。2人の体が崩れ落ちる。それを支え、ゆっくりと床に寝かせたAはそっと立ち上がった。
そして、後ろの窓へ向けて口を開く。
｢いつから居たの、サトル。｣
｢ん？や、ほんとついさっき。や〜、留守電見たらAが珍しく焦った声してて僕まで焦っちゃった〜！｣
ガラスの割れた窓の冊子の上にしゃがみ、おちゃらけたように言った五条は身軽に廊下へ飛び降りる。
Aは其方を振り向き、言った。
｢ね、質問良い？･･･私の記憶は、なんで無くなってるの？｣
ポツリと独り言を零すように五条へ問いかけたA。それに対し、五条は少し驚いたような顔をしてから答えを絞り出すようにして言った。
｢･･･。う〜ん。
･･･Aの記憶が消えたのは、幼少期に頭を強く打ったから･･･かな。覚えてないだろうけどまだ呪術界に来る前呪霊に襲われて。その時頭打って記憶喪失ってワケ。おっけー？｣
Aは五条の言葉に、断片的に思い出された記憶を当て嵌めてみる。どうやら五条の供述に嘘は無いらしい。
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raiz(プロフ) - 六花さん» コメントありがとうございます、こっちにもコメントしてくださってたんですね･･･！小説に散りばめたギャグ要素がちゃんと機能しているか心配だったのですが、そう言って頂けると自信が持てます！これからも頑張りますね！！ (2023年2月27日 22時) (
レス) id: 1861dc87f7 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - 初コメ失礼します、最近読み始めた者です！音のソノ○ティにツボって先に進めません！更新頑張って下さい! (2023年2月26日 11時) (レス) @page25 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - ずんだ餅さん» コメントありがとうございます、その一言で救われます･･･！！続編移行までまだ掛かりそうですが、気長に待って頂けると幸いです！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - アルです！\(●°ω°●)/さん» 2度目のコメントありがとうございます、続編移行までまだかかりそうな上、新しい小説が出せるのはもっと先になってしまいそうですが今後ともよろしくお願いします！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - おもしろかったです✨続編待っときますね！(*｀▽´*) (2023年2月22日 17時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年2月7日 22時
