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御影の頭にも凪の頭にも、Aとの記憶が走馬灯のように駆け巡った。
御影にとって、Aは凪以外で初めて贔屓目無しで見てくれる人間で、何でも完璧にこなす自分と仲良くしてくれた人間だった。
凪にとって、Aは御影以外で初めて面倒くさいと感じず、何でも面倒くさがる自分と仲良くしてくれた人間だった。
･･･そんなかけがえのないモノだった彼女が、今、この悪魔に殺された。
｢このまま、野垂れ死んでたまるかよ･･･！！Aも連れて絶対逃げてやる･･･！｣
｢･･･なんにも出来ない俺達を最後まで護ってくれたんだったら、俺達はせめてそれを無駄にしないようにしないとね。･･･そうでしょ、レオ。｣
御影は零れ落ちそうになる涙を必死に堪え、凪は浮かんだ涙を拭って言い放つ。それに対し紅蓮は2人の方を向き、｢させるわけないじゃん｣と笑った。
2人が走り出す。
それと同時に、紅蓮は僅かに目を見開いた。その理由は、2人が恐怖心を全く抱かずに走ってきたから･･･＿＿＿ではなかった。
｢隙が出来た！今のうちだ凪！｣
｢わかってるよレ、ぐぇ。｣
御影と並走していた凪が一歩先へ出たその瞬間。凪が見えない壁に阻まれ、額を抑えて倒れ込む。
凪はジンジンと痛む額を抑えつつ前を見て、目を見開いた。それは御影も同じだ。
｢だーれが死んだって？単細胞呪霊。｣
｢は･･･？なんで生きて･･･、あんなの反転術式じゃ治せないじゃん＿＿＿！！！｣
紅蓮は黄金の瞳をギラギラと光らせ、怒鳴った。その視線の先には、先程つけられた傷が全て修復されたAが立っている。
｢･･･ねぇ、君の中の鬼が後ろの2人を殺せって言ったの？｣
｢そうだよ、それの何が、｣
Aは紅蓮の苛立った様な声に被せ、言い放った。
｢鬼神は人間を殺せば強くなれるって言ったんデショ。手始めはその2人だ、みたいな感じで。
･･･鬼神は何で私を含めなかったのかな？｣
その言葉が、紅蓮の頭にストンと落ちていく。
紅蓮はたっぷり数秒悩んでから、その言葉の真意に気がついた。しかしそれがなんだと言うのだろう？復活のカラクリが分かったところで、圧倒的な戦力差は埋まらない。
｢死ね･･･！！｣
紅蓮は廊下の床を蹴り、Aへ炎の武器を振るう。
｢(きっとこの女の術式は気体や液体、空間を操るモノ･･･！！もう手の内はわかってんだよ雑ぁ魚！)｣
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raiz(プロフ) - 六花さん» コメントありがとうございます、こっちにもコメントしてくださってたんですね･･･！小説に散りばめたギャグ要素がちゃんと機能しているか心配だったのですが、そう言って頂けると自信が持てます！これからも頑張りますね！！ (2023年2月27日 22時) (
レス) id: 1861dc87f7 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - 初コメ失礼します、最近読み始めた者です！音のソノ○ティにツボって先に進めません！更新頑張って下さい! (2023年2月26日 11時) (レス) @page25 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - ずんだ餅さん» コメントありがとうございます、その一言で救われます･･･！！続編移行までまだ掛かりそうですが、気長に待って頂けると幸いです！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - アルです！\(●°ω°●)/さん» 2度目のコメントありがとうございます、続編移行までまだかかりそうな上、新しい小説が出せるのはもっと先になってしまいそうですが今後ともよろしくお願いします！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - おもしろかったです✨続編待っときますね！(*｀▽´*) (2023年2月22日 17時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年2月7日 22時
