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紅蓮の瞳がギラギラと輝く。この呪霊は、戦闘を楽しんでいるのだ。
Aは今も術式を発動させたままだ。このまま術式の押し合いになったら、数分持つかといったところだろう。
｢ワタシの術式はね、シンプルだけど強いよ？
･･･焼き尽くしてあげる。｣
ニィ、と憎たらしい程に整った顔を歪ませ、紅蓮は不敵に笑った。そしてそう宣言した瞬間、紅蓮の周りに無数の炎が出現した。
･･･その時。
炎を視認したAは、頭に鋭い痛みが走るのを感じた。そしてその一瞬の緩みは、この張り詰めた空気の中で大きな隙となる。
｢あーらら、もう終わりか。ばいばーい！｣
頭を抑えて、崩れ落ちそうになる体をなんとか支えたAは、その瞳に無邪気に笑う紅蓮を映す。
＿＿＿次の瞬間、Aは炎に呑み込まれていた。
｢ふふ、さぁて、メインディッシュと行きますか！｣
嬉しそうに言った紅蓮。･･･しかし、その笑みは一瞬にして崩れた。
ずぶり。紅蓮は己の腹部に違和感を感じた。目だけ動かしてそちらを見れば、体からAのダガーが突き出ているのが見える。
｢えぇ、なぁに？ゾンビかなんか？｣
ダメージをものともせず、おちゃらけた様子で言った紅蓮にAは静かに口を開く。
｢･･･
怒りでもなく、悲しみでもなく。ただ淡々と告げたAは、紅蓮に刺したダガーを下へ下ろす。それにより、紅蓮の体が一気に裂けた。
｢ん？･･･んんん〜･･･？･･････あ〜！なーんかすっごい前だけど、確かに人間のメスとオス殺したなぁ。あれってキミの親だったんだぁ！だから、悲劇のヒロインの人間ちゃんはワタシが仇な訳ね〜！
･･･で、そんなつまんない理由で覚醒とか？漫画の主人公かよ。｣
す、と紅蓮の顔から笑みが抜け落ちた。しかし、瞬きをすれば元の笑顔に戻っている。
｢うんうん、そういうの良いからさ･･･。
早くしーんで。｣
｢誰が死ぬかばーか。｣
2人はそれぞれ己の武器を構える。Aは先程炎に包まれた時、術式の同時操作が可能となった。今まで相当集中しないと出来なかったのに、これがほんとの火事場の馬鹿力というやつだろうかとAは呑気にも考える。
｢さぁてさて、覚醒ヒロインちゃんと戦いますか！｣
紅蓮の言葉と同時に、2人はほぼ同じタイミングで術式を発動させた。
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raiz(プロフ) - 六花さん» コメントありがとうございます、こっちにもコメントしてくださってたんですね･･･！小説に散りばめたギャグ要素がちゃんと機能しているか心配だったのですが、そう言って頂けると自信が持てます！これからも頑張りますね！！ (2023年2月27日 22時) (
レス) id: 1861dc87f7 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - 初コメ失礼します、最近読み始めた者です！音のソノ○ティにツボって先に進めません！更新頑張って下さい! (2023年2月26日 11時) (レス) @page25 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - ずんだ餅さん» コメントありがとうございます、その一言で救われます･･･！！続編移行までまだ掛かりそうですが、気長に待って頂けると幸いです！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - アルです！\(●°ω°●)/さん» 2度目のコメントありがとうございます、続編移行までまだかかりそうな上、新しい小説が出せるのはもっと先になってしまいそうですが今後ともよろしくお願いします！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - おもしろかったです✨続編待っときますね！(*｀▽´*) (2023年2月22日 17時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年2月7日 22時
