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｢･･･んーん、どうせ運動部なら何でも良かったし、別にいーよ、サッカー部でも。｣
｢そっか、じゃあこれからよろしくな！｣
･･･ああ、まただ。この目の前の人間は、何時も明るく取り繕っているがその目の奥には退屈が見え隠れしている。
それは東堂が偶に見せる目とよく似ていた。
そしてお忘れだろうか、Aの性格を。
彼女は、「何でもズケズケ言うタイプ」である。
｢なんでいっつも退屈そうなの？｣
間違いなく、今この場に特大の爆弾が投下された。
御影はそれに目を見開く。Aには何故そんなに暗い目をするのかが理解出来なかった。
｢･･･さあな。ほら、マネージャーの仕事ちゃんと教えて貰えよ。｣
｢Aちゃん、スポドリ作りに行こ！｣
｢はあい。･･･じゃね。｣
おう、と片手を挙げた御影に背を向け、Aはマネージャーの女子生徒のもとへ走り出す。
その背中を、御影は怪訝そうな顔で見つめていた。
＿＿＿御影 玲王は大企業の御曹司だ。
普通の人間ならば、彼を羨ましいと思うだろうか。
御影はAに疑問を抱いていた。普通の女子生徒とAは決定的な違いがある。
全く自分に媚びて来ないのだ。
己の顔にも、名字にも目を向けない。ただ純粋に、｢御影 玲王｣として見てくれる人間は凪ぐらいしか居ないものと思っていた。
どうせ時間が経てば化けの皮は剥がれる。でも、もしあの態度が本物だったとしたら？
その時はAと良い友達で居られるだろうかと、御影はぼんやりと考えるのだった。
＿＿＿＿＿＿･･･御影 玲王は、知らなかった。
Aは普通の人間ではない。普段あまり外に出ることもない上、世間の動きや流行り、日本人であれば誰もが知っている有名企業さえも知らないあのAが、｢御影コーポレーション｣を知っているだろうか？
･･･勿論答えはNoである。Aは御影コーポレーションも、御影が大企業の御曹司であることも知らない。
なんなら｢ミカゲ｣ってどうやって書くんだろうとも思われていた位だ。
御影がその事を知るのは、もう少し先の話･･･いや、意外と近い話だったりする。
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raiz(プロフ) - 六花さん» コメントありがとうございます、こっちにもコメントしてくださってたんですね･･･！小説に散りばめたギャグ要素がちゃんと機能しているか心配だったのですが、そう言って頂けると自信が持てます！これからも頑張りますね！！ (2023年2月27日 22時) (
レス) id: 1861dc87f7 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - 初コメ失礼します、最近読み始めた者です！音のソノ○ティにツボって先に進めません！更新頑張って下さい! (2023年2月26日 11時) (レス) @page25 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - ずんだ餅さん» コメントありがとうございます、その一言で救われます･･･！！続編移行までまだ掛かりそうですが、気長に待って頂けると幸いです！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - アルです！\(●°ω°●)/さん» 2度目のコメントありがとうございます、続編移行までまだかかりそうな上、新しい小説が出せるのはもっと先になってしまいそうですが今後ともよろしくお願いします！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - おもしろかったです✨続編待っときますね！(*｀▽´*) (2023年2月22日 17時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年2月7日 22時
