mémoire【HP_親世代】 (ページ10)

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episode10 ページ10

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目の前のカップに口をつけてビックリした。
匂いからしてコーヒーだと思っていたのに、口の中に広がるのは甘いチョコの味。

ｼﾘｳｽ「どうした？」

『コーヒーだと思ったらホットココアだったから…』

ｼﾘｳｽ「あ？Aコーヒー飲めねぇし、甘党だろ」

そうなのか…、シリウスがコーヒーを淹れていたから自分もコーヒーだと思ったのだけど。

ｼﾘｳｽ「それで？」

『あ、アーサーさんからは名前と魔法使いってのと管理？されてることぐらいしか…』

ｼﾘｳｽ「他は俺任せか…」

シリウスはコーヒーを飲み干しカップをシンクに置くと私の手をとりソファへと座らせた。

ｼﾘｳｽ「とりあえず、伝えなきゃいけないことは伝える。
わかんなきゃその都度質問しろ、いいな？」

ソファに座っている私の足元に膝をつき両手を包みこみ真剣な顔をしたシリウス。

ｼﾘｳｽ「わかってるとは思うが、今日が誕生日で0時に記憶が消える……そういう呪いがAにはかかってる。

Aはある人に狙われていて、この場所は俺とAを保護下においているダンブルドアだけが知ってる」

『ダンブルドア…？』

ｼﾘｳｽ「俺たちが半年前まで通ってたホグワーツ魔法魔術学校の校長だ、Aの親代わりでもある」

学校…通ってたんだ…。

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