mémoire【HP_親世代】 (ページ7)

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episode.7 ページ7

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また玄関の扉が叩かれた。

次は誰がきたのだろうと、アーサーさんを一瞥すると頷いてくれたので扉を開けた。

「よう、元気か？」

扉の前にいたのはウェーブがかった黒髪の男性でアイスグレーの瞳が私を見つめていた。

ｱｰｻｰ「きてくれたか、シリウス」

ｼﾘｳｽ「いたのか、アーサー」

私を挟んで会話をする彼らはどうやら知り合いのようだ。
一歩後ろへ下がり通路をあけると、なんの迷いもなくリビングテーブルへといき椅子に座った。

シリウス_と呼ばれていた彼は隣にある椅子を引き私を手招きした。

ｼﾘｳｽ「座れよ、A」

私を名前で呼んでいるということはたぶん親しい仲だったのだろう。
小さく頷き椅子へと座った。

ｱｰｻｰ「私は君が魔法使いで魔法が使えると伝えること、そして居場所の確認義務があるだけでね。
その他は彼から聞くといい」

__それじゃ、と言ってアーサーさんは姿を消してしまった。

文字の通り一瞬で消えてしまったのだ。
呆気に取られていると隣から手がのびてきた。

ｼﾘｳｽ「昔から変わらないな？」

顎を押さえられ開いたままの口を閉じられた。

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