mémoire【HP_親世代】 (ページ5)

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episode.5 ページ5

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それからホグワーツでの7年は本当に大変だった。

学年が上がり誕生日を迎える度にすべてを忘れる私は、どれだけ勉強しても無駄だったが校長先生は毎年のように助けてくれた。

憂いの篩(ふるい)を誕生日に使わせてくれて、1年間の出来事や勉強内容を確認していた。
ただ年を重ねる度に確認しなければいけないことが多く、4年生を過ぎる頃には確認作業が1～2週間かかるようになってしまっていた。

それももう過去のことだ。

ホグワーツを卒業した私はマグルの世界に身を置いていた。

記憶が無くなるといっても日常生活には支障がない。
ただ毎回魔法使いということを忘れる私は魔法省に居場所を報告し、記憶のない状態で魔法を使わないよう誕生日には誰かが派遣され魔法使いだということを言い渡しにくる。

それ以外は干渉されないから一応、自由ではある。

この記憶は明日、無くなる。

ここにわたし(あなた)への助言としてこの言葉を贈ることにする。

___すべてを忘れても私の心は覚えてる。
___彼を忘れることなんて出来ない。

___そして、彼らのことも。
___いつか分かり合える時がくるはず。

___自分を信じて、生き抜いて。

私は日記を閉じ、守護霊(パトローナス)を魔法大臣の元へと送り眠りについた。

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