mémoire【HP_親世代】 (ページ29)

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episode.29 ページ29

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『そうだったの…』

彼女とも軽く握手をしてシリウスを見ると、ポッターとかいう男性とこそこそ話をしていた。

きっとすごく仲がよかったのだろう。
家で私に見せる笑顔とはまた違った感じがする。
まぁ、その顔もイケメンには変わりないのだけれど。

___ぐぅ～……

その時、私のお腹が鳴った。

は、はずかしい…！

お腹を押さえて顔を上げると、ルーピンもリリーも目を丸くしていた。
後ろから声を抑えた笑い声がして振り返ると、先程の2人と同じように目を丸くしたポッターと口元を手で隠しきれていないシリウスがいた。

ｼﾘｳｽ「ここまできて食い意地か？」

『う、うるさい！』

ｼﾘｳｽ「ほら来いよ、あっちに甘いもんあんだろ」

シリウスに手をひかれ料理の乗ったテーブルへと歩き出した。
後ろを振り返り、立ち尽くす3人に小さく手を振った。

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ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「シリウスってクラークのこと好きだったの？」

ﾘｰﾏｽ「今さらかい？」

ﾘﾘｰ「それを知らなかったのはジェームズ、きっと貴方だけよ」

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「嘘だろ…？あんなに苛めてたのに？
あれが愛情の裏返しってやつか……？」

私とシリウスが離れた後の3人はそんな話をしていた。

私はそんなことを知るよりもなく、目の前に広がるご馳走に舌鼓を打った。

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