mémoire【HP_親世代】 (ページ18)

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episode.18 ページ18

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ｼﾘｳｽ「あんま見んな」

間近にあったシリウスの口が動いた。

『なっ！…起きてたの？』

ｼﾘｳｽ「寝てた、…………けどAの匂いで起きた」

ににに、匂い！？
犬みたいなこというのね！？

パチ、と開いた瞳が私をとらえると私は自然と目を閉じた。
甘いキスが落ちてくる。

ちゅ、ちゅ、と音をたてては何度も繰り返される触れるだけのキス。

ｼﾘｳｽ「起こしにきたんじゃなかったか」

『ん…、そうだけど…』

シリウスとのキスは嫌いじゃない。
いつでもどこでもしてくるのは厄介だけど、どことなく気持ちがいいから受け入れている。

ｼﾘｳｽ「じゃあ起きるぞ」

少し蕩けた表情の私を置いてさっさとベッドをでていった。
ベッドサイドに掛けてあったガウンを羽織る姿は、さも騎士がマントを羽織るかのようだった。

体を起こしシリウスをみつめる私を尻目に彼は扉をあけて振り返った。

ｼﾘｳｽ「物足りねぇのか？」

『___……！！』

目を見開いた私をみて___くっくっくっ、と笑ってリビングにいってしまった。

『___私の方が好きみたいじゃない』

小さく呟いてベットを抜け出した。

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