mémoire【HP_親世代】 (ページ12)

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episode.12 ページ12

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『あ…着替える場所ないかなって、バスルーム…とか』

ｼﾘｳｽ「ここで着替えればいい」

『え！でも、シリウス…いるし…』

ｼﾘｳｽ「いつも……目の前で着替えてるだろ？」

嘘でしょ？
過去の私はなにしてるの？
恋人の前で堂々と着替えるなんて、恥じらいというものがなかったのだろうか？

『今は…恥ずかしい…』

おもむろにシリウスが立ち上がったので部屋から出ていってくれるんだと思ったら私の目の前に立ち寝間着に手をかけた。

『えっ！ちょっ、なに！』

ｼﾘｳｽ「着替えさせてやるよ、目は瞑っとけ。
それなら恥ずかしくないだろ？」

唇をクイッとあげてニヤリと笑う彼はとても素敵にみえて、あぁ私はこの笑顔に恋をしたんだろうな…と簡単に想像することができた。

ｼﾘｳｽ「そんなに、見つめんな」

『………シリウスってモテたでしょ』

ｼﾘｳｽ「あ？」

『素敵だから…、その笑顔に落ちた女の子がたくさんいたんだろうなって』

シリウスは急に手を引っ込めて背中をむけた。

なんかブツブツ言ってるけど声が小さくて聞こえない…。

『シリウス…？』

ｼﾘｳｽ「……でてく」

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