mémoire【HP_親世代】 (ページ11)

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episode.11 ページ11

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『私はいくつなの？』

ｼﾘｳｽ「今日で19だ」

『あなた___』

ｼﾘｳｽ「シリウス」

『……シリウスは？』

ｼﾘｳｽ「同い年だ、11月の頭に19になってる」

『そう…』

シリウスがいうことは本当なのだろう、きっと。
確かめる術はない……、現に記憶がないのだから。

ｼﾘｳｽ「何か聞きたいことはあるか？」

『ん…、今はいいかな…』

ｼﾘｳｽ「そうか…とりあえずAは着替えろ、飯はそれからだ」

私を置いて行ってしまったシリウスの後を追いかけ、私もベッドルームへと入る。

今まで寝間着のまま話をしていたのを思い出して少し恥ずかしくなった。
シリウスがクローゼットを開けたが服は2着ほどしかなかった。

ｼﾘｳｽ「嘘だろ…服も捨てたのか」

『私は…知らない』

ｼﾘｳｽ「まぁいい、とにかくこれを着とけ」

手渡されたのは、真紅にも漆黒にもみえる綺麗なワンピース。

シリウスの目の前で着替えるわけにもいかず、バスルームにでも行こうかと思って部屋を見回したがこの部屋には見当たらない。

ｼﾘｳｽ「なにしてる」

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