純血の日本人【HP】 (ページ22)

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ファーストキス事件？から少し時が過ぎ、2人の顔をようやく前のようにみられるようになった。

今日はグリフィンドール対スリザリンのクィディッチ試合だ。

試合はちゃんとグラウンドまで応援をしにいく。
2人は練習も見にきてほしいみたいだけど、身長がそこまで高くない私は練習風景があまり見えないので行かないことにしている。

「「ゴーゴー！！グリフィンドール！！」」

観客席の前の方はいつも人がいっぱいなので１番後ろに場所をとる。
今年はハリーが1年生シーカーに選ばれたらしく、いつにもまして人がぎゅうぎゅう詰めになっている。

「あら、Aじゃない！」

声をかけられた方をむくとハーマイオニーとロンが立っていた。

『やぁ、ハーマイオニー。ロンも』

ﾊｰ「前でみないの？」

ﾛﾝ「ハリーがシーカーなんだ！」

『うん、知ってる。フレッドとジョージから聞いた。
あんまり人だかりが好きじゃないの、だからここでいいよ』

ﾛﾝ「でも前で見るべきだよ！」

わかるよ、その気持ち。
クィディッチが好きだとそうなるよね。
日本は意外にもクィディッチが盛んで強いらしいので、魔法処の時も皆そんなんだった。

ただ私はその時も輪に入るのが億劫で、1人隅の方で勉強していたぐらいだ。

___無理強いしちゃだめよ。
ロンにハーマイオニーが声をかけて前の方へ引っ張っていくのが見えた。

正直、フレッドとジョージが出ていなければ図書室で勉強しているところだ。
実はいうと2人が怪我をするかもしれない、そう思うとみるのも嫌だし怖い。

怪我をしませんように…。
目を閉じてそう祈りながら今日も試合開始を待つ。