純血の日本人【HP】 (ページ18)

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ハロウィーンの夜には大広間で豪華なディナーが並んでいる。

今年もほとんどの人にキャンディを配り終え、ローブの中は空っぽだ。

『(いただきまーすっ)』

ﾌﾚｼﾞｮ「「いたたきまぁす」」

テンションがあがってつい日本語がでてしまった。
両隣の人達は面白がって真似をしてくる。
いまだに勉強をしているみたいで、意外にもちゃんと発音が出来ている。

『やめてくれるかしら』

ﾌﾚ「やめてくれるかしら」

『フレッド？』

ｼﾞｮ「フレッド？」

『あぁ！もう！やめてってば！』

こうなった2人は口を閉じることを知らないので、かぼちゃパイを口にねじ込んだ。

ﾌﾚｼﾞｮ「「…ふっ、ふがっ、……ふがががっ！」」

『なに言ってるのかわかりませーん』

ふがふが言ってる2人を横目に料理をとる。
1年中こんな料理ばっかりだったら最高なのに…。
なんて思いながら食べていると、ドアが大きな音を立てた。

ｸｨ「…………ト、トロール！…トロールが、ち、地下室にっ！
おっ、おつ、お伝え……____」

クィレル先生が走りながらそう言って、床に倒れた。

一瞬静かになった大広間に、空気が震える程の叫び声が響きわたる。
私は恐怖に怯えすぎて声もでなかった。

そんな私の手をフレッドとジョージが握ってくれている。
いや、顔をみると恐怖でとっさに掴んだだけみたい。
2人も大声で叫びまくっている。

ﾀﾞﾝ「しーずーまーれー！！」