超人ちゃん【9K】 (ページ37)

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さーてぃふぁいぶ。ページ37

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side須貝

ため息を１つついて、列が動くのを待った。

はぁ…なんでこんな羽目に…。
せっかくAちゃんと2人でデートついでに買いに行こうと思ってたのに、なーんでこんなお使いを。
それに情けないわ。
頼まれすぎてAちゃんにも出させてしまうかもなんて。

ちらりとAちゃんを見ればキラキラとした目で列が動くのを今か今かと待っている。

ま、この顔を見れたってだけで良しとするか。

ついに俺たちの順番になった。

店員「いらっしゃいませー」

「えー、普通の2つと黒糖2つ、それに抹茶1つ。
そんでAちゃんはなんにするん？」

『実は、イチゴかチョコで迷ってます…ずっと』

「なら俺と半分こにしよか？」

『えっ？』

「ええよ？たまにしか来んやろうけど、珍しいのもええかもしれんしな」

『じゃあ…お言葉に甘えて…』

「ほなお姉さん、イチゴミルクとチョコミルク1つずつ」

店員「かしこまりました！
ただいま、カップルさん限定割引ございますが、何か証明出来ますでしょうか？」

カップル？
俺とAちゃんがそう見えているのだろうか…。

とは言っても残念ながらそうではないので、せっかくだけどもお断りしよう。

『えー、どうします？駿貴さん』

俺がそんなことを考えているうちにAちゃんが俺と恋人だという前提で話を進めていた。

ならこの茶番とやらに付き合ってあげますか。
ただの俺得でしかないけどな。

須貝「せやな…、これでええんちゃう？」

俺はAちゃんの顎を掴んで頬にそっと口付けた。

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